日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

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排水処理施設の補修工事や機器類メンテナンスの重要性

 2024/04/16   

こんにちは。澤本悟博です。

春になり、気温も20℃を超えるようになりました。
実は、気温や水温は、排水処理において重要なファクターとなります。
排水処理施設では、微生物の働きで汚水を浄化しているからです。
(気温や水温と微生物の関係については、こちらのブログ記事をご覧ください。
→ 冬の水温低下による排水処理トラブルのスピード解決

先日、排水処理場の調整槽内の補修を依頼され、現地調査に行ってきました。
飲料汚水のpH変動が大きく、3.5〜12.5となるため、槽内の壁面砂利が見えて痛みが激しい状態でした。

 

3年前にも飲料工場の槽内補修工事の実績があるため、今回も同じような方法で補修改善が可能かどうか、検討中です。
より良いご提案ができるよう、最善を尽くします。

▼飲料工場様の槽内補修工事の様子

弊社では、排水処理場に関わる補修工事や、機器類のメンテナンス、機器選定取替工事等も行っています。
正常に稼働する排水処理施設を維持するには、定期的なメンテナンスが必要です。
まずは現場を拝見して、最適なご提案をさせていただいております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

排水処理施設の悪化対策詳細はこちら

お問い合わせフォームはこちら

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農家様や飲料メーカー様での資剤・プラントの評価は?

 2024/04/03   

こんにちは。澤本悟博です。

ここ数年で弊社の社員も増え、最近では工事の打合せや御見積もりのご依頼が更に多くなりました。
ありがたいことに、排水処理や油脂、臭気でお困りの全国のお客様のもとへ駆けつける日々です。

本日は午前中は富山の農家さんに資材納品をして、農業資材の評価などをお聞きしていました。
ハウスにて重点的に農業資材をお使いくださっており、

「生育は早く病気も少ない」
「味は濃厚で美味しく、日持ちがする」

と高評価をいただきました。

午後は富山の飲料メーカー様での打合せです。
15年前に排水のプラントを設置させていただき継続的にサポートをさせていただいているのですが、今後負荷が増えた場合の対策について、お話させていただきました。
プラントでは下水放流していますが、沈殿槽なし、脱水機無しで、汚泥発生がありません。

「ランニングコストが少なく、メンテナンスも容易」

と、お客様に喜んでいただいております。


飲料メーカー様の散水ろ床法プラント

こうして、現場の様子とお客様の顔を見ながら対話を続け、より環境にも配慮したサービスを展開していくのが使命だと感じながら、今日もハンドルを握る澤本でした。
排水処理や、油脂分解、臭気の即時消臭など、お困りごとはお気軽にご相談ください。

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微生物改善資剤選定シリンダーテスト

 2024/04/01   

本日4月1日。
新年度の始まりですね。
弊社では新事務所の施工が進んでおり、今月末に完成予定です。
新たな取り組みなども行っていきますので、またお知らせいたします。

最近の、排水処理でのお困りごとは「糸状菌によるバルキング」が多いです。

次に「曝気槽の泡」となります。

泡の原因は、
油分が多くなる → 放線菌が増殖し曝気槽から発泡 → 沈殿槽に泡が浮き透視度を悪化
というパターンが多いです。

放線菌の泡
放線菌の泡

弊社では、汚泥を採水し顕微鏡観察後、微生物改善資剤の選定、発泡対策のシリンダーテストを行っています。(無料)


左 ・・・ プランク
中央 ・・・ 油トール10ppm
右 ・・・ 油トール 10ppm+SIC 100ppm

実験後は、顕微鏡観察、pH、SV30、粘度などを測定し、報告書にまとめて提出いたします。

緊急時は現場にお伺いし対策をご提案いたします。


研究員の能登が迅速丁寧に検査を行っています。

プラント排水処理の悪化対策については、お気軽にお問い合わせください!

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曝気槽・沈殿槽での油分固着の改善結果

 2024/03/13   

こんにちは!澤本享宏です。

先日投稿した「曝気槽・沈殿槽での油分固着はこれで解決!」記事の、その後の改善結果です。
改善結果は数値にもはっきりと現れていました。

分析項目 投入前 投入の2週間後 投入の1ヶ月半後
BOD 51 25 4.2 ※1
SS 90 19 27 ※2
透視度 9 30 30
SV30 100 97 96
粘度 50.7 25.7 22.0

※1・・・BODの放流基準は25mg/lです。
※2・・・SSの放流基準は90mg/lです。

全項目で資剤投入前より改善しており、特にBODとSSは大幅に改善しました。

顕微鏡で様子を見てみました。

資剤投入前の汚泥フロック

↑投入前の汚泥フロック。

 

資剤投入後の汚泥フロック

↑投入後の汚泥フロック。

フロックにも厚密性が出てきて、好気性生物が発生していました。

担当者様からも非常に嬉しいお言葉をいただきました。

「資材を投入してから沈殿槽での油の固着の浮きがなくなりました。
そのおかげで今までホースの水でたたいていた作業もなくなり、楽になりました。
臭いも改善されて嬉しいです。」

お客様からの感謝の言葉は非常に嬉しいですし、活力にもつながります!

排水処理場での「油分固着」「臭い」の困りごとは待ったなし!
すぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテストまでを無料でさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

水質検査や現場検査などのお問い合わせはこちら

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曝気槽・沈殿槽での油分固着はこれで解決!

 2024/01/24   

こんにちは、澤本享宏です。

先日、あるペットフードの会社様から「油分の固着に困っている」と、お問い合わせをいただきました。
現場に訪問したところ、曝気槽だけでなく、沈殿槽でも油の塊が固着している状態でした。

沈殿槽で油が固着

↑沈殿槽の様子

実際に顕微鏡を見たところ、油分が残留し放線菌も発生していました。

油分残留の様子(顕微鏡)

↑油分残留の様子(顕微鏡)

放線菌の様子(顕微鏡)

↑放線菌の様子(顕微鏡)

まずは油の分解が急務でしたので、弊社の油脂分解材のSANA-油トールBを使用しました。

SANA-油トールB

SANA-油トールB

油トールBを投入してから曝気槽で油の分解がかかり、沈殿槽で油が浮くことがなくなりました。

油トールB

↑油トールB投入後の沈殿槽

上記のように、油脂分解には油トールBは効果てきめんです。

排水処理場の困りごとは待ったなし!
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排水処理の水質検査

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