日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

産業排水処理施設の臭気・悪臭対策

夏場の臭気対策

 2024/09/17   

9月も中頃ですがまだ暑い日が続きます。

金沢でも日中は33~34℃と真夏並みです。

 

社長の澤本悟博です。

今回は夏場の臭気対策について記載いたします。

夏場は水温が上昇することで酸素溶解効率が低下し、酸素不足となります。

好気性微生物の活性が弱くなり分解が遅れてしまい臭気が発生します。

特に油分が多い排水では臭気が発生します。

硫化水素が多く玉ねぎの腐った臭いとなります。

黒くなった曝気槽

 

食肉排水で酸素不足で曝気槽が黒くなり臭気が発生。

対策資剤は

曝気槽に粉体の脱臭剤SANA-Sを投入いたしました。

曝気槽容積に対して初期投入は5~10ppmの投入量で、

その後は2~3ppmの投入量となりました。

粉体なので5~10分程度で解け臭気が減少します。

朝、昼、夕と投入してもらい臭気対策を行ってくださいました。

硫化水素はカラダにも有害で、目の粘膜、皮膚、などにも影響が出ます。

排水処理担当の方も気を付けて下さい。

 

今年も酷暑のため臭気でお困りのお客様が多く、

曝気槽にはSANA-S

調整槽には液体脱臭剤β-03、スメロンラックDL-N

等で対応いたしました。

臭気対策は以下をご参考されてお問い合わせください。

し尿処理施設の臭気・悪臭対策

 

 

 

 

 

 

 

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夏場の「臭気対策」について

 2023/07/25   

こんにちは、澤本商事の澤本剛希です。
7月も梅雨が明けて暑さが本格的になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、毎日排水処理設備新設工事の立会を行い、排水処理の基礎から出来上がりまで工程を日々勉強しています。また、その中で既存・新規お客様の訪問を行い、現状把握や水質分析も行っています。

本日は夏場に入り、非常にお問い合わせが増えました「臭気対策」についてお話していきたいと思います。

夏場になると、臭気が発生するのは、気温が急激に上がり調整槽や曝気槽、沈殿槽にある汚泥や油ものが腐敗し、臭気発生の原因となります。
臭気が発生すると、近隣住民・近隣施設の方々からクレームがくることや工場内施設の腐食や鉄・ステンレスの錆にも繋がります。(実際に過去現在でクレームがきているというお話や腐食や錆が酷く数年の間に修繕・取替をせざるを得ない状況になったというお話もちらほらと、、、)

また、臭気は近隣住民・近隣施設からのクレームや設備の腐食等のほかに、人体にも悪影響を及ぼします。勤務している従業員様の健康や人体の影響を考えると「臭気対策」は非常に重要です。

実は先日、千葉県にある食肉加工の会社様から「臭気対策をしたい」との問い合わせがあり、お伺いさせて頂きました。訪問した際に、もうすでに近隣施設・近隣住民の方からクレームが入っており、早期対策が必要という状況になっていました。

そこで、現場調査と臭気発生場所を調べ弊社取扱いのSANA資材「スメロンラックDL」のサンプルをお持ちして、実際に現場で臭気発生場所から採水し、その場でサンプルと投入し臭気発生を抑えることが出来、お客様から「1~2分で臭いがなくなりました」というお声も頂けました。
因みに、現在も継続的にSANA資材「スメロンラックDL」をお使い頂き、クレームもなくなったと効果を実感して頂いています。


▲スメロンラックDL(硫化水素やメチルメルカプタンなどの悪臭に効果的)


産業排水処理施設で悪臭が発生すると、様々なリスクがあります。
施設内の人材や近隣住民のためにも、悪臭は即時解消が望ましいです。
弊社では産業排水施設の能力診断や原水の状態検査などを行い、最適な処理剤をご提案いたします。
また適正な臭気処理が持続的にできるよう、排水処理施設の運転管理もサポートいたします。
水質・臭気検査、ラボテスト、お見積りまで無料でさせていただきますので、臭気対策でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォームはこちら

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