日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

オリジナル開発サービス

自社設計の排水処理プラントの機器配置と配管工事検査

 2024/12/26   

こんにちは。野崎徹です。
先日、当社設計の排水処理施設の機器配置、配管工事が完了したので検査に行ってまいりました。



今回の機器配置配管工事協力会社は、施設工業株式会社様にご担当いただいております。
非常に丁寧な施工をしていただいただけでなく、設計段階から有益な情報を沢山いただきました。
25年来のお付き合いをさせていただいてる会社様ですが、丁寧さと頼もしさは常に進化されてるように感じます。
ありがとうございました。

施設工業様社長と施工メンバー


施設工業株式会社 増井社長よりコメント

新潟市で環境プラントに関する仕事をしている施設工業株式会社の増井と申します。
このたび新潟市内の食品工場において、株式会社澤本商事様の天城抗火石散水ろ床法の排水処理プラントが採用されまして、弊社は機械設備及び配管工事について施工させて頂きました。
25年以上前からお付き合いをさせて頂いており、主に新潟県内の民間工場において、抗火石処理プラントの導入や既設排水処理施設の機能診断ならびに改善提案を頂きながら一緒に仕事をさせてもらっています。
水処理を中心に食やエネルギーも含めた幅広い分野において、新たな価値をつくりだせるように今後ともご指導の程よろしくお願い致します。


施設工業株式会社様のウェブサイトが先日リニューアルされたばかりなので是非ご覧ください。
https://www.skk.ne.jp/


ここまで順調に施工が進み、残るは試運転となりました。
今後の更新もお楽しみに!

▼これまでの経緯ブログ
排水処理施設の3D図面作成(2024/6/20)
建設中の排水処理施設の躯体配筋検査(2024/10/7)
天城抗火石高速散水ろ床法の石入れ作業(2024/11/14)

▼天城抗火石高速散水ろ床法の詳細はこちら
天城抗火石高速散水ろ床法
環境技術実証事業(ETV事業)

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農家様や飲料メーカー様での資剤・プラントの評価は?

 2024/04/03   

こんにちは。澤本悟博です。

ここ数年で弊社の社員も増え、最近では工事の打合せや御見積もりのご依頼が更に多くなりました。
ありがたいことに、排水処理や油脂、臭気でお困りの全国のお客様のもとへ駆けつける日々です。

本日は午前中は富山の農家さんに資材納品をして、農業資材の評価などをお聞きしていました。
ハウスにて重点的に農業資材をお使いくださっており、

「生育は早く病気も少ない」
「味は濃厚で美味しく、日持ちがする」

と高評価をいただきました。

午後は富山の飲料メーカー様での打合せです。
15年前に排水のプラントを設置させていただき継続的にサポートをさせていただいているのですが、今後負荷が増えた場合の対策について、お話させていただきました。
プラントでは下水放流していますが、沈殿槽なし、脱水機無しで、汚泥発生がありません。

「ランニングコストが少なく、メンテナンスも容易」

と、お客様に喜んでいただいております。


飲料メーカー様の散水ろ床法プラント

こうして、現場の様子とお客様の顔を見ながら対話を続け、より環境にも配慮したサービスを展開していくのが使命だと感じながら、今日もハンドルを握る澤本でした。
排水処理や、油脂分解、臭気の即時消臭など、お困りごとはお気軽にご相談ください。

>お問い合わせフォームはこちら

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「天城抗火石散水ろ床方式」採用の新設排水処理施設完成

 2023/11/21   

こんにちは。澤本享宏です。

7月から工事していた弊社独自の「天城抗火石散水ろ床方式」を採用した、新設の排水処理施設が10月初旬に完成しました。

今回は地元石川県の乳業屋さんの工場新設に伴い、排水処理施設も新設することになりました。
その乳業屋さんの排水の詳細を紹介いたします。

計画水量:400㎥/D

BOD濃度:1000ppm

SS濃度:150ppm

COD濃度:240ppm

上記の数値をもとに以下の内容で設計いたしました。

散水ろ床槽:1槽あたり17㎥×4槽

循環槽:75㎥×4槽

散水ろ床法式を使うことで、BODは99%除去することが可能です。

また廃水中には、年々多糖類の流入が増しています。
多糖類の分解は限られた生物低分子時は糸状菌、高分子時は放線菌が優先種になる場合があります。

そこで弊社の散水ろ床で使う抗火石から溶出するSiO4(オルト珪酸)を利用する事により、この問題は解決可能です。

「天城抗火石散水ろ床方式」は環境省のETV事業でも実証されており、排水処理プラントの性能の実証実験を行った際には、次のことが実証されています。

  • 散水ろ床槽によるBODの濃度減少率は、定期試験で平均94.5%、日間水質水質試験で、夏季平均92.3%、冬季平均 91.7%であった。 また 、CODの濃度減少率は、定期試験で平均 85.1%、日間水質試験で夏季平均 80.3%、冬季平均 89.3%であった。
  • 放流水質濃度では、BOD、SSに おいて定期試験、日間水質試験ともに実証する性能を満たし、CODでは 冬季の定期試験を除き 概ね実証する性能を満たした。
  • 夏場の臭気もなく、冬場の気温が低下しても安定的な処理能力が実証された。

実証実験の詳細は弊社のウェブサイトをご覧ください。
環境省ETV実証事業「天城抗火石散水ろ床法」詳細はこちら

今回の新設工事を行ったお客様も、前工場では糸状菌・放線菌などが多く排水の安定化が出来ず悩んでいらっしゃいました。
糸状菌や放線菌はもちろん、水量・BOD・ノルヘキなどの負荷が増加し前処理を検討している等のお悩みがあり、処理方法をご検討されているのであれば、是非ご相談ください。

すぐに駆けつけ、現場でのお打ち合わせや負荷計算等行い、改善策をご提案させていただきます。

お問い合わせフォームはこちら

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woodbeがグッドデザイン賞2023を受賞しました

 2023/10/31   

弊社の改質水を用いた、高速木材乾燥サービス「woodbe」が、グッドデザイン賞2023を受賞いたしました。
そして、10月25日にはグッドデザイン賞の発表会に参加してまいりました。


フルタニランバー古谷社長とご一緒に記念撮影

弊社は
『ディレクター:株式会社澤本商事 代表取締役 澤本悟博 / 株式会社大門システムズ 代表取締役 大門明夫』
として受賞いたしました。
デザインとは縁遠い会社でしたが、このような賞が頂けるとは光栄です。

デザインのポイントとして、以下の点を評価していただきました。

1. 木材の商品化サイクルを上げることで国産材のシェア拡大と 活用促進を図ること
2. 林業従事者の担い手不足と山林荒廃の回復を図ること
3. 持続可能な 循環型社会構築すること

 
天然乾燥で4~6ヶ月時間を要す乾燥が、woodbeでは人工乾燥により1~3週間で仕上げることが出来ます。
国産材の利用が高まり、林業の発展→森林の保全へとつながり、川、海の保全にもつながっていく事業となります。

ちなみに、今年のグッドデザイン賞では、地域課題解決として多くのテーマが受賞されていましたが、共生、共創、を通じてのビジネスモデルが冴えていたように見えました。
その中でも2023グッドデザイン大賞が素晴らしいので、こちらも是非ご覧ください。
2023グッドデザイン賞大賞「老人デイサービスセンター 52間の縁側」

<52間の縁側のポイント>
・制度に頼るのではなく、地域で助け合う共生型デイサービス。
・カフェや寺子屋、デイサービス、公衆浴場といった様々な人々が行き交う「まち」のような建築
・様々なアクセスのある地域と施設をつなぐ縁側。みんなで過ごす地域の縁側。誰もが佇める一人一人の縁側

 
 
なお、woodbeは実績も着実に伸びていますので、グッドデザイン賞の名に恥じぬよう、サービス向上に努めてまいります。

▼woodbeの詳細や弊社へのお問い合わせについては、以下のページをご覧ください。
https://www.sawamotoshoji.jp/woodbe/

▼woodbe公式サイトはこちら

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硫酸タンク工事・弊社独自の「天城抗火石散水ろ床法」

 2023/05/23   

皆さま、こんにちは!澤本商事の澤本剛希です。

今回は富山県にある飲料会社様の硫酸タンクの入替補修工事を、5月22(月)、23(火)の2日間に渡り行いました。

元々この飲料会社様はpH値が低く、適正値に調整するために苛性タンクを導入されていました。
しかし、原水の水質変化に伴いpH値が高くなってきた為に、今回硫酸タンクへの入替工事を実施することとなりました。


左:苛性タンク
右:硫酸タンク

実は排水処理の中で、微生物の活性を促すには、pH値を一定の範囲で調整・維持することが非常に大切な事の1つなのです!

弊社は、長年の排水処理場の改善運用に携わっており、pH値の調整や微生物の活性についても様々な事例や実績がございます。
微生物の活性状態についてお困りの方へアドバイスをさせて頂いておりますので、是非お問い合わせください。
なんでもお答えいたします。

実はもう1つ今日はお伝えしたいことがあります!

この飲料会社様は弊社独自の排水処理プラントである、
「天城抗火石散水ろ床方式」を導入されています。

この飲料会社様は下水放流で、入れさせていただいてる散水ろ床方式の主なフローとしては、
原水槽 → 調整槽 → 散水ろ床槽 → 処理槽、という流れになっています。


調整槽


散水ろ床1槽目


散水ろ床2槽目


処理槽

ここでお気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、弊社独自のプラント「天城抗火石散水ろ床方式」を導入して頂くと、下水放流の場合、沈殿槽と脱水機を設置しなくても処理が可能です。
ちなみに、「天城抗火石散水ろ床」は、環境省のETV事業で環境技術として実証されています。
環境面や安全面に配慮されたプラントシステムなのです。

ETV事業についてはこちら

導入していただいたお客様から一番寄せられるお声が、
・現行設備に追加でき、導入前よりも処理能力が上がった
・イニシャルコストを低く導入できた
・ランニングコストが下がった(汚泥処分費、薬剤費、人件費)

の3点でした。

年々上がっていく脱水汚泥の産廃費用や電気代、沈殿槽の汚泥界面上昇など、、、このようなお悩みを改善できる可能性がありますので、ご興味のある方、そもそも「散水ろ床方式」とは?という方でも、一度お問い合わせ頂ければと思います。

 

天城抗火石散水ろ床法の詳細はこちら

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