油脂分解・分離対策

グリストラップの油脂分解対策

グリストラップで溜まる油脂分によるオイルボールや臭気を解決

オイルボール、臭気低減だけでなく、産廃処理や人件費コスト削減も叶う強力油脂処理剤

目次

グリストラップの油脂分解にはSANAの「油トールB」
油トールBの油脂分解事例
グリストラップの油脂分解や臭気対策を低コストで行いませんか?

グリストラップの油脂分解にはSANAの「油トールB」

グリストラップの油脂処理でよくある困りごと

グリストラップ(油阻集器)とは、排水中の油分を分離・貯留して排水管・下水道管に直接流れな仕組みの装置です。
飲食店などの厨房からは油脂類を含んだ水が排出されるため、グリストラップの設置が義務付けられています。
また、グリストラップでの油処理は、施設の衛生面や悪臭追放の点からも定期的に清掃をすることも義務付けられています。
食品産業においては、秋口〜冬季に向けてこってりした食品に替わり油ものが多くなり、排水処理施設に流入する油脂類が増加してくる傾向にあります。
通常、それら油脂処理の生物分解時に微生物が活性する温度は20〜28度と言われていますが、気温が低くなると活性化が鈍るため「秋冬は油の処理コントロールがうまくいかなくなる」とのお声もよく耳にします。
澤本商事は、そんな食品加工工場様にぴったりの、秋冬の気温にも負けない油脂処理材をおすすめしています。

化学分解(酵素)と生物分解(SANA菌群)により油脂をW分解!

油トールBは、リパーゼにより油脂をグリセリンと脂肪酸に加水分解し、また化学反応による油脂の低分子化によって生物分解を向上させます。
つまり、化学分解(酵素)と生物分解(SANA菌群)のダブルパワーで油脂を分解する強力な油脂分解促進剤です。

  • W分解された油脂は分解されやすい形状となっているので
    後段のバッキ槽で速やかに処理されます。
  • 使用場所は排水溝・原水槽・調整槽・バッキ槽です。
    各槽に添加することで油脂分解の前処理になります。
  • 標準添加量は原水量のわずか 5~30mg/l。
    バッキ槽汚泥が抱える n-Hex が減少します。
  • 秋冬の気温が低い時期でも活性しやすいので、
    油脂処理のスムーズ化を促します。
油トールB
油トールB

油トールBの油脂分解事例

事例1:「厨房排水の油脂分解促進と浄化槽への負荷を低減したい」K製作所様

困りごと

グリストラップの油脂分解を促進させて、浄化槽への流入水質の均一化と負荷軽減をしたい。
また、悪臭を消し、油脂処理のコストも軽減したい。

解決事例

グリストラップの1槽目に「油トールB」を投入。
期間を3段階に分けて適正投入量の確認を行いながら、オイルボールや壁面の固着が解体するか、臭気が低減するかを確認し、実際に油脂分解と臭気低減の効果を得られた。
また、油脂を産廃処理する場合に比べても、油トールBを投入するほうがコストダウンにつながることが分かった。

【使用薬剤】

【油脂処理施設の処理フロー

油脂処理施設の処理フロー

【薬剤投入計画】

約1ヶ月の実験期間を3段階に分け、適正投入量の確認を行う。

初期投入
槽容積に対し、60mg/L・日
Q=18.84m3 × 60mg/L・日 = 1130.4g/L・日
中期投入
槽容積に対し、30mg/L・日
Q=18.84m3 × 30mg/L・日 = 565.2g/L・日
通常投入
槽容積に対し、20mg/L・日
Q=18.84m3 × 20mg/L・日 = 376.8g/L・日

【運転方法】

分解物(微生物)の効果を促進するために曝気エアーが必要であり、厨房排水流入時間、槽内における薬剤の反応時間等を考慮し、毎日21:00〜翌朝6:00まで油脂分解ブロワを運転。
日中は流入水により油脂分解菌が排出される恐れがあるため曝気しないものとする。
分解剤の投入は毎日21:00から薬注ポンプにより定量投入とする。(曝気時間に合わせる)

【実際の槽内変化と結果】

油脂処理槽内の変化と結果
油トールB投入結果
油脂分解槽において、オイルボールや壁面の固着が解体 → 分解 → スカム化しており、試行期間が1ヶ月間と短期間でも効果があった。
今後、引き続き使用することで悪臭の防止及び安定した油脂分解処理が見込め、浄化槽の流入水質の均一化にも大きく貢献できると思われます。
臭気改善結果
油脂分解槽の周辺、マンホール開口時の悪臭は投入中期以降で大きく低減した印象です。
実験終了時には、油特有の腐敗臭(グリストラップ臭)はほとんど感じられませんでした。
浄化槽流入部(曝気スクリーン槽・原水ポンプ槽周辺)での臭気は実験開始前に比べてかなり改善されております。

【年間コスト比較】

産廃と油トールB導入のコスト比較

油脂分解槽を貯留槽と考え、溜まった油を定期的に産廃処理した場合、年間約126万円のコストがかかります。
また、その場合腐敗した中間水がそのままとなり、悪臭発生の原因になるおそれがあります。
油トールBを毎日投入した場合、年間総コストは産廃よりもはるかに低く抑えられます。
また、悪臭対策も日頃からできて、浄化槽の負担も軽減できるので、設備にも環境にも優しい状態を保つことができます。
また、油脂回収の人件費も削減できます。

グリストラップの油脂分解や臭気対策を低コストで行いませんか?

根本的かつ緊急対応をいたします

厨房排水の環境改善には継続可能な資剤投入や仕組みの見直しが最も効果的です。
まずは徹底的に現場検証を行い、事業フローはもちろん、周辺環境も鑑みた課題解決・改善をご提案いたします。

対応業種

  • 飲食店
  • 給食センター
  • 食肉加工
  • 惣菜加工
  • 飲料工場
  • 乳製品加工
  • と畜場
  • 油脂加工工場 など

強力油脂分解剤導入・運用サポートの流れ

排水溝の詰まり対策の流れ
排水溝の詰まり対策の流れ
  • 季節や使用機器に合わせた資剤のご提案を随時致します。
  • アフターフォローで定期的な分析、機器のメンテナンスをしています。
  • お客様の希望に合わせてメンテンナンス内容は異なります。