2023年05月の記事一覧

排水処理場における機器選定のお勧めポイント

 2023/05/31   

本日は愛知県田原市まで日帰り出張でした。
名神高速 一宮~小牧までが上下線工事渋滞でした。
2件目は一宮で打合せでしたが、やはり遅れてしまいました。
お客様にはご迷惑をおかけいたしました。

遅れを取り戻すため現場での検査・測定などはしっかりと対応させて頂きました。
検査機器を車に積んでの移動が多いため渋滞に巻き込まれることが多々あります。
今後は交通情報をしっかりと把握して移動いたします。

最近、お客様から現場設置型の測定機器のご相談が多くなっています。
連続測定で排水の状態を管理されることは、微生物の状態を悪化させないことに繋がります。

▼悪化時の微生物写真(放線菌)

放線菌は、飲料工場での糖排水が増加することにより発生しています。
その結果、発泡、汚泥界面上昇などが起こります。

澤本商事としてのお勧めは、動画も撮れる顕微鏡です。
バルキング時に排水の現場に設置していただき、ご連絡いただければ緊急対応策をご提案いたします。

澤本商事では、顕微鏡や検査機器も多数取り扱っています。

またブロワー、ポンプ、脱水機、スクリーンなどの機器類修理なども、提携修理工場がございます。

現地調査・機器類ご提案の流れ

現地調査・機器類ご提案の流れ

メンテナンスも、機器に応じて定期的に行いますので、排水処理関連のプラント及び機器類の故障については、お気軽にご相談ください。

排水機器類故障対策についての詳細はこちら

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硫酸タンク工事・弊社独自の「天城抗火石散水ろ床法」

 2023/05/23   

皆さま、こんにちは!澤本商事の澤本剛希です。

今回は富山県にある飲料会社様の硫酸タンクの入替補修工事を、5月22(月)、23(火)の2日間に渡り行いました。

元々この飲料会社様はpH値が低く、適正値に調整するために苛性タンクを導入されていました。
しかし、原水の水質変化に伴いpH値が高くなってきた為に、今回硫酸タンクへの入替工事を実施することとなりました。


左:苛性タンク
右:硫酸タンク

実は排水処理の中で、微生物の活性を促すには、pH値を一定の範囲で調整・維持することが非常に大切な事の1つなのです!

弊社は、長年の排水処理場の改善運用に携わっており、pH値の調整や微生物の活性についても様々な事例や実績がございます。
微生物の活性状態についてお困りの方へアドバイスをさせて頂いておりますので、是非お問い合わせください。
なんでもお答えいたします。

実はもう1つ今日はお伝えしたいことがあります!

この飲料会社様は弊社独自の排水処理プラントである、
「天城抗火石散水ろ床方式」を導入されています。

この飲料会社様は下水放流で、入れさせていただいてる散水ろ床方式の主なフローとしては、
原水槽 → 調整槽 → 散水ろ床槽 → 処理槽、という流れになっています。


調整槽


散水ろ床1槽目


散水ろ床2槽目


処理槽

ここでお気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、弊社独自のプラント「天城抗火石散水ろ床方式」を導入して頂くと、下水放流の場合、沈殿槽と脱水機を設置しなくても処理が可能です。
ちなみに、「天城抗火石散水ろ床」は、環境省のETV事業で環境技術として実証されています。
環境面や安全面に配慮されたプラントシステムなのです。

ETV事業についてはこちら

導入していただいたお客様から一番寄せられるお声が、
・現行設備に追加でき、導入前よりも処理能力が上がった
・イニシャルコストを低く導入できた
・ランニングコストが下がった(汚泥処分費、薬剤費、人件費)

の3点でした。

年々上がっていく脱水汚泥の産廃費用や電気代、沈殿槽の汚泥界面上昇など、、、このようなお悩みを改善できる可能性がありますので、ご興味のある方、そもそも「散水ろ床方式」とは?という方でも、一度お問い合わせ頂ければと思います。

 

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研修と現場で学ぶ「汚泥の返送濃度と滞留時間」の重要性

 2023/05/22   

こんにちは。新入社員の澤本享宏です。

連休前にはなりますが、弊社が代理店をしている(株)SANAに研修を受けに行ってまいりました。
今回が3回目で最後の研修となりました。

今回の研修では改めて基礎的なことを、復習も兼ねてご教授いただきました。
特筆すべきは「汚泥の返送率と汚泥の滞留時間」についてです。

まず、沈殿槽から曝気槽に返す汚泥返送率は通常処理量と同じ量、つまり100%です。
その理由は原水が毎日入ってくるので、返送率が100%以下だと処理が進まないからです

ただ、上記はセオリーでお客様の状況によって返送率は違います。

例えば、高負荷なら返送率を150%にして一気に処理するところもあります。
逆に低負荷なら返送率を低くすることもあります。

次に、上記にもつながるのですが、沈殿槽にある汚泥の滞留時間に関してです。
沈殿槽の汚泥の滞留時間は3~4時間が基本となります。特に夏場であれば腐敗しやすいので3時間が適切です。

多くの学びがあったこの研修後、実際に滞留時間が7~8時間になっている沈殿槽の現場におうかがいする機会がありました。
その現場は滞留時間が長すぎ、汚泥が沈殿槽で腐敗していました。

滞留時間がいかに大切かということを、研修と現場で学びました。

弊社ではお客様の工場、事業所にすぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテストまでを無料でさせていただきます。
排水処理、油脂処理、臭気処理でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

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