日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

排水処理対策

返送汚泥とは?必要な理由とその重要性

 2024/07/04   

こんにちは。澤本享宏です。

1年前に「研修と現場で学ぶ「汚泥の返送濃度と滞留時間」の重要性」という記事を書きましたが、今回はそもそも返送汚泥とは何か、また上記のことをさらに詳しく説明したいと思います。

活性汚泥法では沈殿槽底に汚泥が沈殿します。
沈殿した汚泥を曝気槽と汚泥貯留槽に返すことを返送汚泥といいます。

そもそも、なぜ返送汚泥をするのでしょうか。

曝気槽への返送汚泥理由は、曝気槽内でのMLSS(汚泥濃度)を維持するためです。
排水処理では毎日工場から原水が流れてきますので、通常は曝気槽への返送汚泥率は処理量と同じく100%行います。
MLSSを維持できないと生物処理ができません。

汚泥返送率は現場ごとに違います。
そのノウハウは、、、お問い合わせください。現場にお伺いして判断させていただきます。

返送汚泥も生物処理をしていく上では重要な要素となります。
ただそれだけを調整したからといって、うまくいくとも限りません。ここが排水処理の難しく、面白いところですね。

スピード対応が求められる排水処理のトラブルに対して、弊社では電話でのご相談(無料)や、速やかに現場に駆けつけての調査(無料)、汚泥を採取し分析・テスト(無料)など、スピード解決のためのサービスの一部を無料で提供していますので、お気軽にお問い合わせください。

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排水処理施設の脱臭対策に「スメロンラックDL-N」

 2024/06/21   

こんにちは。澤本剛希です。
梅雨入りの時期を迎えましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は、過去に臭気の問題でお悩みになられていたお客様の現場へ、表題にある「スメロンラックDL-N」を納品してきました!
こちらのお客様は、過去に臭気に関してのクレーム等の課題がある状態でした。
そのときにお問い合わせをいただいた事がきっかけで、現在もお取引させて頂いております。

現在は、「スメロンラックDL-N」を添加して頂き、クレーム件数はほぼなくなったようで、脱臭効果を実感して頂いております。
その結果、お客様には定期的に「スメロンラックDL-N」をご利用いただき、臭気対策を行っていただいております。



この時期になると気温が高くなり、排水処理施設からの臭気問題がどうしても増え、例年弊社へのお問い合わせも多くあります。
脱臭剤は、マスキングタイプや液体タイプなど、様々な資材を取り揃えております。
また、匂いの元を特定し、それに対して化学的消臭が効くのか、生物的消臭が効くのかを判断するための脱臭テストも無料で取り行っています。

その他の「スメロンラック」シリーズでの脱臭実績はこちら

弊社では、産業排水施設の能力診断や原水の状態検査などを行い、最適な処理剤をご提案いたします。
また適正な臭気処理が持続的にできるよう、排水処理施設の運転管理もサポートいたします。
水質・臭気検査、ラボテスト、お見積りまで無料でさせていただきますので、臭気対策でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。
ご相談頂くお客様の悩みを一つでも多く解消できるように、迅速丁寧に寄り添ってまいります。

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排水処理施設の3D図面作成

 2024/06/20   

こんにちは。野崎徹です。
最近は、3Dでの図面作成に取り組んでいます。
そもそも排水処理施設については、普段から施設自体を見慣れてる人がほとんどいらっしゃらないので、ご依頼主様に図面をお見せしても、2Dでは外観のイメージがピンとこない場合が多いからです。

2DのCADで描いた図面をもとに立体的に作図するのですが、初めての経験で最初は悪戦苦闘の連続でした。
しかしコツを掴んで、だんだんと思い通りの作図ができるようになってきました。
これからは、お客様へのご提案や施工時の打合せ等に幅広く役立てるように、精度をあげていきたいと思います。

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排水処理施設の補修工事や機器類メンテナンスの重要性

 2024/04/16   

こんにちは。澤本悟博です。

春になり、気温も20℃を超えるようになりました。
実は、気温や水温は、排水処理において重要なファクターとなります。
排水処理施設では、微生物の働きで汚水を浄化しているからです。
(気温や水温と微生物の関係については、こちらのブログ記事をご覧ください。
→ 冬の水温低下による排水処理トラブルのスピード解決

先日、排水処理場の調整槽内の補修を依頼され、現地調査に行ってきました。
飲料汚水のpH変動が大きく、3.5〜12.5となるため、槽内の壁面砂利が見えて痛みが激しい状態でした。

 

3年前にも飲料工場の槽内補修工事の実績があるため、今回も同じような方法で補修改善が可能かどうか、検討中です。
より良いご提案ができるよう、最善を尽くします。

▼飲料工場様の槽内補修工事の様子

弊社では、排水処理場に関わる補修工事や、機器類のメンテナンス、機器選定取替工事等も行っています。
正常に稼働する排水処理施設を維持するには、定期的なメンテナンスが必要です。
まずは現場を拝見して、最適なご提案をさせていただいております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

排水処理施設の悪化対策詳細はこちら

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微生物改善資剤選定シリンダーテスト

 2024/04/01   

本日4月1日。
新年度の始まりですね。
弊社では新事務所の施工が進んでおり、今月末に完成予定です。
新たな取り組みなども行っていきますので、またお知らせいたします。

最近の、排水処理でのお困りごとは「糸状菌によるバルキング」が多いです。

次に「曝気槽の泡」となります。

泡の原因は、
油分が多くなる → 放線菌が増殖し曝気槽から発泡 → 沈殿槽に泡が浮き透視度を悪化
というパターンが多いです。

放線菌の泡
放線菌の泡

弊社では、汚泥を採水し顕微鏡観察後、微生物改善資剤の選定、発泡対策のシリンダーテストを行っています。(無料)


左 ・・・ プランク
中央 ・・・ 油トール10ppm
右 ・・・ 油トール 10ppm+SIC 100ppm

実験後は、顕微鏡観察、pH、SV30、粘度などを測定し、報告書にまとめて提出いたします。

緊急時は現場にお伺いし対策をご提案いたします。


研究員の能登が迅速丁寧に検査を行っています。

プラント排水処理の悪化対策については、お気軽にお問い合わせください!

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