澤本商事からのお知らせをお届けします

排水処理対策

日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

排水処理対策

沈殿槽改修工事

 2022/12/16   

飲料工場の沈殿槽改修工事を行いました。

40年間使用された減速機、歩廊、配管類を

一新致しました。

改修工事前 

解体工事中 

搔き寄せ機 

沈殿槽改修工事完了 

センターウエルに弊社のノウハウが詰まっています。

それは・・・お問い合わせください。

工事までの工程
現場調査→設計→見積→予算取り→受注→工事工程決め→施工→試運転調整→稼働
今回は7か月程度要しています。
工事期間は3日間でした。
弊社スタッフも増員し、今後も排水処理の工事力を入れていきます。
是非ご相談ください。

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排水処理場でのトラブル相談「粘性増加」について

 2022/09/29   

先日食品加工業のお客様で、沈殿槽の代わりに膜を入れて処理しているお客様からご相談がありました。

「粘性が増加し膜処理の水量が減少し、膜洗浄を2回/月も行っている(通常は5~6か月/回)。何とか粘性を低下させる方法がないか?」
とのご相談でした。

原因を考えてみると、以下によることが推測できます。

季節の変わり目、排水処理場の微生物も変わり目となります。

①まずは夏から秋へと商品変更があります。(例:鍋物が多くなり練り製品が多くなるなど)

それによってBOD、COD、油分などの負荷が高くなることが多くなります。

②水温の変化→秋になることで水温が低下します。

それによって微生物の活性が低下しやすくなります。

③ ▼①②の結果によりフロック分散

▼糸状菌が増加

粘性が増加 → 沈降性不良 → 膜処理の場合は処理能力低下(水量低下)
※沈殿槽の場合は最悪は汚泥流出となります。

顕微鏡観察をすると、やはり糸状菌が多くなり粘性バルキング状態でした。

▼糸状菌が多く、粘性バルキング状態

また油分の負荷も増加し空気不足となり生物相も嫌気気味となっていました。
▼桿菌・球菌が増加している状態

 

【対策:糸状菌を減少させる方法】

①空気量増量

②phの適正値への調整

③油脂分解剤の添加

④微生物活性の栄養剤の添加

⑤返送量の調整

2週間後には粘性低下 260cp → 120cp

大きな汚泥フロック形成 → 糸状菌弱体化

となりました。

適性な対策を行うと1~2週間で改善致します。

 

排水処理場でお困りの症状がございましたら、ご相談ください。対策方法をご提案いたします。

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弊社の排水プラント「天城抗火石散水ろ床方式」

 2022/08/30   

弊社は天城抗火石を炉材に使い、

石を固定し、石に排水を散水する散水ろ床方式の排水処理プラントを提案しています。

令和元年に環境省のETV事業で排水処理プラントの性能の実証実験を行いました。

ETV事業とは?

ETV事業は環境省が実施する事業で、環境技術開発者でも利用者でもない信頼できる第三者機関(実証機関)が環境技術環境保全効果等を実証し、その結果を公表することにより、環境技術の普及を支援するものです。
環境省ETV事業ウェブサイト

経緯・・・

澤本商事がETV事業に応募した理由弊社の天城抗火石を用いた排水処理事業は、かねてよりお客様の事業の効率化・促進はもちろん、メンテナンス性やコスト面でもご満足いただいておりましたが、環境省の元で実証されることにより、環境面や安全性にも配慮されたプラントであることをお伝えできればと思い、応募・採用の運びとなりました。

実証対象は、流量調整槽と散水ろ床槽、活性汚泥槽、沈殿槽から構成される排水処理施設です。
散水ろ床槽は、天城坑火石を散水ろ床用のろ材として使用しているろ床槽と散水された排水が溜まる循環槽で構成され、排水は循環槽からろ床槽へ循環しています。
有機性排水の処理を行い、公共用水域への環境負荷を低減させることができます。

結果は・・・

散水ろ床槽によるBODの濃度減少率は、定期試験で平均94.5%、日間水質水質試験で、夏季平均92.3%、冬季平均 91.7%であった。 また 、CODの濃度減少率は、定期試験で平均 85.1%、日間水質試験で夏季平均 80.3%、冬季平均 89.3%であった。
このことから、実証対象製品はBOD、CODともに散水ろ床槽による濃度減少率の実証する性能を満たした。
放流水質濃度では、BOD、SSに おいて定期試験、日間水質試験ともに実証する性能を満たし、CODでは 冬季の定期試験を除き 概ね実証する性能を満たした。

夏場の臭気もなく、冬場の気温が低下しても安定的な処理能力が実証されました。

詳細は弊社HPをご覧ください。https://www.sawamotoshoji.jp/etv/

 

対象・・・

排水の負荷が増加し汚泥増加に悩んでいる。

糸状菌・放線菌などが多く排水の安定化が出来ず悩んでいる。

水量・BOD・ノルヘキなどの負荷が増加し前処理を検討している。

等でお悩みがあり処理方法をご検討されているのであれば是非ご連絡下さい。

現場でのお打ち合わせ、負荷計算等行い改善提案をさせていただきます。

 

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お盆休みと、夏の微生物対応

 2022/08/10   

明日から弊社もお盆休みとなります。
12日は急遽大阪からお客様がお見えになってGDVでチャクラ測定、商談等を行います。
廃水処理の緊急対応も致しますのでお困りがあればご連絡ください。
暑い時期は排水処理場の水温も上昇し微生物が厚さでへたばります。
そんな時の対応策(物理的な方法、化学的な方法)もお伝えいたします。
簡単な方法で臭気も改善出来たりもします。
案外ph大切なんです。
 
それでは良いお盆休みをお過ごしください。

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