日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

排水処理対策

曝気槽の泡対策の改善結果と効果的だった資剤

 2023/06/28   

2023.1.31に投稿した泡対策の記事のその後になります。

①ph
②油脂分解
③C/Nバランス調整
の対策を同時に行いました。

更に沈降性が改善されるように、空気量、返送量、MLSSなどの運転管理面も変化させ、対策いたしました。

SV30値は以下のように変化・改善しました。
2023.1.31日のSV30値・・・86%
  ↓ ↓ ↓
22023.6.18日のSV30値・・・68%

▼沈降性改善の様子

▼曝気槽1層目(粘性・臭気低下)

▼曝気槽5~6層目(酸素溶け込み良好)

曝気槽の状態は、1槽目は油分など負荷の高い排水のため泡は発生していますが、以前のような粘り気が減少していました。
また油分などの臭気も発生していません。

2~6槽はほとんど泡が無く粘性が低下し、酸素の溶け込みが良くなったため、空気量も10%程度削減できました。
(電気代の削減に繋がります)

対策資剤は以下となります。

油脂分解剤で使用したのはSANA-油トールBです。
澤本商事オリジナル特注品の、油脂分解の前処理剤です。
曝気槽のn-Hex減少の効果があります。
グリストラップから大規模排水処理場まで、対応可能です。
▼SANA-油トールB

油トールB

C/Nバランス調整に使用したのはSANA-N改1-SWです。
油脂や粘質が多い原水で曝気槽に粘性が発生したときや、BOD負荷が高い場合の栄養バランス調整剤です。
▼SANA-N改1-SW

SANA-N改1

対策資剤の選定も澤本商事で行っています。
排水処理場の困りごとは待ったなし!
すぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテストまでを無料でさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

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排水処理場における機器選定のお勧めポイント

 2023/05/31   

本日は愛知県田原市まで日帰り出張でした。
名神高速 一宮~小牧までが上下線工事渋滞でした。
2件目は一宮で打合せでしたが、やはり遅れてしまいました。
お客様にはご迷惑をおかけいたしました。

遅れを取り戻すため現場での検査・測定などはしっかりと対応させて頂きました。
検査機器を車に積んでの移動が多いため渋滞に巻き込まれることが多々あります。
今後は交通情報をしっかりと把握して移動いたします。

最近、お客様から現場設置型の測定機器のご相談が多くなっています。
連続測定で排水の状態を管理されることは、微生物の状態を悪化させないことに繋がります。

▼悪化時の微生物写真(放線菌)

放線菌は、飲料工場での糖排水が増加することにより発生しています。
その結果、発泡、汚泥界面上昇などが起こります。

澤本商事としてのお勧めは、動画も撮れる顕微鏡です。
バルキング時に排水の現場に設置していただき、ご連絡いただければ緊急対応策をご提案いたします。

澤本商事では、顕微鏡や検査機器も多数取り扱っています。

またブロワー、ポンプ、脱水機、スクリーンなどの機器類修理なども、提携修理工場がございます。

現地調査・機器類ご提案の流れ

現地調査・機器類ご提案の流れ

メンテナンスも、機器に応じて定期的に行いますので、排水処理関連のプラント及び機器類の故障については、お気軽にご相談ください。

排水機器類故障対策についての詳細はこちら

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研修と現場で学ぶ「汚泥の返送濃度と滞留時間」の重要性

 2023/05/22   

こんにちは。新入社員の澤本享宏です。

連休前にはなりますが、弊社が代理店をしている(株)SANAに研修を受けに行ってまいりました。
今回が3回目で最後の研修となりました。

今回の研修では改めて基礎的なことを、復習も兼ねてご教授いただきました。
特筆すべきは「汚泥の返送率と汚泥の滞留時間」についてです。

まず、沈殿槽から曝気槽に返す汚泥返送率は通常処理量と同じ量、つまり100%です。
その理由は原水が毎日入ってくるので、返送率が100%以下だと処理が進まないからです

ただ、上記はセオリーでお客様の状況によって返送率は違います。

例えば、高負荷なら返送率を150%にして一気に処理するところもあります。
逆に低負荷なら返送率を低くすることもあります。

次に、上記にもつながるのですが、沈殿槽にある汚泥の滞留時間に関してです。
沈殿槽の汚泥の滞留時間は3~4時間が基本となります。特に夏場であれば腐敗しやすいので3時間が適切です。

多くの学びがあったこの研修後、実際に滞留時間が7~8時間になっている沈殿槽の現場におうかがいする機会がありました。
その現場は滞留時間が長すぎ、汚泥が沈殿槽で腐敗していました。

滞留時間がいかに大切かということを、研修と現場で学びました。

弊社ではお客様の工場、事業所にすぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテストまでを無料でさせていただきます。
排水処理、油脂処理、臭気処理でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

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曝気槽の泡対策の改善結果

 2023/01/31   

2022/12/17日に投稿した泡対策の記事のその後です。

①ph
②油脂分解
③C/Nバランス調整
の対策を同時に行いました。

曝気槽泡(2022/12/17時点)

粘性の泡(2022/12/17時点)

 ↓ ↓ ↓ 
 
曝気槽泡減少(2023/1/12時点)

曝気槽泡の減少
粘性の泡から軽い泡になる(2023/1/12時点)

 
改善前(2022/12/17)粘性:31.3CP、SV30 100%

改善後(2023/1/12)粘性:12.2CPへ低下、SV30  86%改善

油脂分が分解され、糸状菌、放線菌も減少し粘性が低下し沈降性が改善されました。
沈殿槽でのバルキングも未然に防ぐことが出来ました。

 

油脂分解剤で使用したのはSANA-油トールB
澤本商事オリジナル特注品の、油脂分解の前処理剤です。
曝気槽のn-Hex減少の効果があります。
グリストラップから大規模排水処理場まで、対応可能です。

油トールB

 

C/Nバランス調整に使用したのはSANA-N改1-SWです。
油脂や粘質が多い原水で曝気槽に粘性が発生したときや、BOD負荷が高い場合の栄養バランス調整剤です。

SANA-N改1
 

対策資剤の選定も澤本商事で行っています。
排水処理場の困りごとは待ったなし‼
すぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテストまでを無料でさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

 

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初めまして!

 2022/12/30   

こんにちわ!

新入社員の澤本剛希と申します!

10月末に前職を退職し、11月1日から㈱澤本商事に入社しました。

今現在はホームページの問い合わせに対する対応や既存のお客様の水質改善のお手伝い、木材乾燥等幅広く活動させて頂いています。

その活動の中で先日滋賀県にある飲料関係の会社様からご要望を受け、排水処理プラントの工事に行ってきました!

このように現場に足を運んで、お客様のお困りごとや相談も承っておりますので、下記のリンクからいつでもご相談ください!

https://www.sawamotoshoji.jp/contact/

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