日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

ブログ

国内最大級の業務用専門展「ファベックス2025」に出展中です!

 2025/04/15   

こんにちは!
澤本商事の澤本剛希です。
東京は暖かい日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、表題にもあります通り、本日より、先日ブログでもご紹介した東京ビッグサイトで開催されている「ファベックス2025」に来ております!

今回は、三谷産業(株)様と共同でブースを構えています。
ブースでは、弊社の『天城抗火石高速散水ろ床法』や、三谷産業様の食品原材料・工業薬品などをメインにご紹介しています。

会場には食品関連企業が多く出展されており、周囲のブースでは試食が多く提供され、多くの来場者で賑わっています。

そのような状況のなかでも、弊社ブースに興味を持って足を運んでくださり、排水処理に関するお悩みをご相談いただく場面が多く見られます。
現場特有のお困りごとプラント新設に関するご相談油処理のお悩みなど、本日だけでも多くのお話を伺うことができました。ご相談いただき、誠にありがとうございます。

本日を含め3日間、ブースにて皆様をお待ちしております。
ご都合のつく方は、ぜひお立ち寄りいただければ幸いです。
この機会に、普段なかなか相談できない排水のお悩みについて、何でもお気軽にご相談ください!

皆様のお越しを心よりお待ちしております!

最短当日無料で調査&ご提案

タグ: , , ,

弊社の「天城抗火石高速散水ろ床法」を導入して1年。安定稼働中!

 2025/04/11   

こんにちは。澤本享宏です。

こちらの記事(https://www.sawamotoshoji.jp/blog/1348/)でご紹介した設備が完成し、2024年2月に本格稼働を開始しました。

そこから1年が経ち、問題なく安定稼働を続けています。原水の水質などの詳細につきましては、上記の記事をご確認ください。毎月実施している処理水の水質分析も、問題ない結果となっています。

お客様からもご満足の声をいただいております。

沈殿槽の写真

散水ろ床の様子

排水処理施設全体

そして今回、この天城抗火石高速散水ろ床法」を 国内最大級の業務用専門展「ファベックス」に出展いたします。

開催日程は4月15日(火)~17日(木)です。

今回は三谷産業(株)と共同出店となります。

三谷産業㈱ケミカル事業部とSANA資剤での協業を皮切りに、排水処理のプラント受注もいたしました。

排水プラント事業の次なる展開のため今回の出展となっています。

三谷産業㈱プレスリリース

天城抗火石を活用した排水処理技術の大きな3つのメリット

メリット1環境負荷の低減

天城抗火石を活用して有機性排水の処理を行うことで、公共用水域への環境負荷を低減させることができます。処理過程で発生する余剰汚泥は、活性汚泥法に比べ5分の1~10分の1ほど削減可能です。
環境省の環境技術実証事業により効果が確認されました。
環境省ETV実証事業「天城抗火石散水ろ床法」詳細はこちら

メリット2コストの削減

工期が短く初期費用が抑えられ、運転時の消費エネルギーも低く、設備の入れ替え工事も不要なため維持費が安価です。また、糸状菌・放線菌の発生が少ないため、水質処理効果が安定しており、余剰汚泥が低減することで汚泥処理コストの削減も期待できます。

メリット3狭い範囲で設置可能

既存の排水処理設備に追加する形で導入でき、コンパクトに設置できます。

※天城抗火石を用いた散水濾(ろ)床装置(左) 排水が天城抗火石の中を循環し、微生物の力で浄化されます。(右)

イベント情報
本出展ブースでは、澤本商事の技術担当者によるデモ機を使ったご紹介をいたします
イベント名
第28回 ファベックス2025(日本食糧新聞社主催)
日時
2025年4月15日(火)〜17日(木)10:00 〜17:00
会場
東京ビックサイト 東2ホール
参加費
5,000 円(税込)※招待券持参、事前来場登録は無料
Webサイト
https://www.fabex.jp/index.html

天城抗火石、展示デモ機等でご説明いたします。

弊社と三谷産業は、天城抗火石を用いた排水処理技術を広く提供していくことで、

環境負荷低減をはじめとする排水処理の課題解決に貢献してまいります。

ご来場お待ちしています。

天城抗火石散水ろ床法の詳細はこちら

お問い合わせフォームはこちら

タグ: , , , , , , , , , ,

春の陽気と、臭気対策

 2025/04/10   

金沢市の桜も満開となり、珍しく満開を維持しています。

本日も21℃まで気温が上がり春らしい日が続いています。

花粉症の方ももう少しの辛抱ですね。

桜の時期は飲み会が多くなっている代表の澤本悟博です。

 

気温が15℃以上になってくるこの時期のお困りごと、
「臭気」のお問い合わせが多くなります。
ごみ焼却場や、し尿処理場、合併浄化槽、畜産排水、産業排水等
、様々です。

脱臭剤のタイプ

空間のマスキングタイプ → 液体

臭気発生源の汚水に直接添加し吸着分解するタイプ → 液体・粉体

などがあります。

臭気のタイプ

  • 腐った玉ねぎ臭は ➡ メチルメルカプタン(舌噛みそうですね)
    例:油分が多いところの臭気
  • 腐った卵臭 ➡ 硫化水素(pHの低い温泉の臭気)
    例:pHが低く硫黄成分が含まれるところの臭気
  • ツンとくる刺激臭 + 目に沁みるような刺激臭 ➡ アンモニア臭
    例:し尿や下水の臭気

悪臭による人体・物への被害

  • 具合が悪くなり、その場にいられない。
  • 眼や鼻の粘膜が痛む。
  • 広範囲(半径300m)で臭気がする。
  • 金属部分の腐食が多い。
  • 電気の制御盤が腐食する。
  • 鉄・ステンレスが錆びる。
  • 腐食した設備の修繕や取替にコストがかかる。

悪臭は即時解消が望ましいです。

臭気対策の一例をご紹介いたします。

産業排水処理施設の悪臭発生地点とSANA資剤投入箇所のポイント

産業排水処理施設の悪臭発生地点とSANA資剤投入箇所のポイント

使用薬剤

スメロンラックDL

スメロンラックDL

スメロンラックVL

スメロンラックVL

液体タイプDL-Nをタンク投入 → 定量ポンプで臭気発生個所へ点滴
液体タイプDL-Nでアンモニア、硫化水素の複合臭を脱臭

液体タイプDL-Nをタンク投入 → 定量ポンプで臭気発生個所へ点滴

硫化水素臭 + メチルメルカプタン = 複合臭を脱臭

機器設置・試運転工事もいたします。

臭気対策後の分析結果

臭気対策後の分析結果

原水:硫化水素 80ppm → DL-N添加後:不検出
原水:メチルメルカプタン 1.0ppm → DL-N添加後:不検出

と脱臭出来ました。

現場に駆けつけ対応いたします。
臭気分析も無料でいたします。

臭気・悪臭の分析、微生物観察、資剤の提案の流れ

臭気・悪臭の分析、微生物観察、資剤の提案の流れ

最短当日無料で調査&ご提案

臭気対策については下記からお申込みください。

し尿処理施設の臭気・悪臭対策

タグ: , , , ,

毒物劇物取扱者試験に合格しました。

 2025/04/08   

こんにちは。澤本享宏です。

気温も春の様相となり、花見の時期となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日は私事ではありますが、少し嬉しいご報告です。

ついに!!

毒物劇物取扱者試験に合格することができました。

お恥ずかしい話ですが、実はこの試験、3回目でようやく合格しました。やっとの合格でほっと一安心です。

弊社は排水処理に関わる水処理剤はもちろん、苛性ソーダやメタノールといった資材の取り扱いもしております。そのため、この資格を通じて、一つでも多く会社に貢献できること、そしてお客様へ自信をもって提案できるようになることを嬉しく思います。

今年はもう一つ、公害防止管理者水質関係4種の資格試験に挑戦するつもりです。この試験は1種まであるので、後々1種も取得を目指しています。

今後も、より一層多くのお客様の課題解決に携わり、多角的な視点から最善のご提案を行えるよう知識の習得を怠らず、営業活動に取り組んでまいります。

お問い合わせもお気軽にお寄せください。お待ちしております。

最短当日無料で調査&ご提案

クロム顔料が色彩表現を塗り変える❓生彩を求めて

 2025/04/07   

以前のブログ記事「クロムと色の意外な関係❓」では、元素クロム(Cr)が、ステンレスやメッキといった身近なものに使われている一方で、その名前がギリシャ語の「色」に由来するという、意外な一面をご紹介しました。今度はいよいよ色彩豊かなクロムの化合物たちを実際に見ていきましょう。

クロム(II)イオンの青色

クロム(II)イオン水溶液
特徴的な青色のクロム(II)イオン水溶液 (NEUROtiker / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commonsより)

こちらは、水に溶けたクロム(II)イオンの様子です。真夏の白い砂浜から見渡すどこまでも続く遠浅の海のような、少し水色っぽい特徴的な青色をしています。

クロムから生まれた多彩な顔料たち

クロムが元素として発見された後、その特性を活かして様々な色の顔料が作られました。顔料に使われるクロム化合物の中で代表的なものをご紹介します。

二クロム酸カリウム
鮮やかなオレンジ色の顔料、二クロム酸カリウム (Wikimedia Commonsより)
クロム酸カリウム
明るい黄色のクロム酸カリウム (Wikimedia Commonsより)
酸化クロム(III)
緑色の酸化クロム(III) (Wikimedia Commonsより)

絵画の世界において、クロム顔料は欠かせない存在でした。鮮やかなオレンジ、明るい黄色、そして深みのある緑。これらの色彩は、数々の芸術作品に命を吹き込み、私たちの心を捉えてきました。

ゴッホの「ひまわり」:クロムイエローの鮮烈さが描く、生命の賛歌

ダイナミックな色使いで見る人の心を惹きつけるフィンセント・ファン・ゴッホの代表作「ひまわり」。この作品にも、クロムに由来する黄色顔料であるクロムイエローが用いられています。Google Arts & Cultureに、このクロムイエローとゴッホの作品について詳しく解説した記事が公開されています。ぜひこちらもご覧ください。
>> フィンセント・ファン・ゴッホ:クロムイエロー — Google Arts & Culture

当時比較的新しい顔料であったクロムイエローのこれまでにない鮮やかな色彩は、ゴッホが追い求めていた生命の輝きやその根源的なエネルギーを表現する上で重要な役割を果たしたのかもしれません。


フィンセント・ファン・ゴッホ『ひまわり』 (1888, National Gallery London)
フィンセント・ファン・ゴッホ『ひまわり』(1888年、ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵、Wikimedia Commonsより)

このように、様々な姿を見せてくれるクロムですが、クロムによって彩られるのはアートや工業製品のみにとどまりません。次回は、自然界におけるクロムの活躍をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!

タグ: , , , , ,