こんにちは。澤本商事の澤本剛希です。
本日は福井県にある染色工場を訪問しました。
こちらの染色工場様は、半年ほど前から排水の調子が良くない状態が続いており、現場訪問やお電話でのアドバイスを行いながら、時間をかけて二人三脚で安定化を図ってきたお客様です。
今回は、対策開始から約半年が経過し、数値や槽内環境が大幅に改善しましたので、その「ビフォーアフター」を、具体的な数値と写真を用いてご紹介したいと思います。
半年前と現在の数値比較
まずは、対策を開始する前(約半年前)と、現在の排水処理場の数値を比べてみましょう。
適切な運転管理と栄養剤の添加により、以下のように変化しました。
| 項目 | 半年前(対策前) | 現在(対策後) |
|---|---|---|
| 汚泥濃度 (MLSS) | 8900-9900 mg/L | 3900 mg/L |
| 汚泥界面 | 10 cm | 2.2 m |
| DO (溶存酸素) | 0.08 mg/L | 1.12 mg/L |
| ORP (酸化還元電位) | -208 mV | 15 mV |
| アンモニア性窒素 | 0 mg/L | 1 mg/L |
| 亜硝酸性窒素 | 0 mg/L | 0.2 mg/L |
| 硝酸性窒素 | 0 mg/L | 2 mg/L |
| COD | 100 mg/L | 20 mg/L |
| 透視度 | 11 度 | 30 度以上 |
| SV30 | 100 % | 75 % |
| 脱水ケーキ含水率 | 87 % | 82~83 % |
| 脱水時間 | 3 時間/日 | 7~8 時間/日 |
| 栄養剤 | 添加なし | SANA-NP-SW 10kg/日 |
写真で振り返る、半年前の状況
半年前は、数値をみても空気不足であることや窒素源が不足していることがよくわかります。
槽内環境もフロックは細かく、糸状菌が活性しており、汚泥が沈まない状態でした。
▼顕微鏡写真
対策と現在の状況
そこで、弊社指導の下、以下の対策を行いました。
- 汚泥濃度の調整: 脱水時間を長く(3h→7~8h/日)し、MLSSを適正値まで下げる。
- 栄養バランスの改善: 不足していた窒素源として、栄養剤(SANA-NP-SW)を10kg/日 添加。
その結果、現在の様子は以下の通りです。
▼顕微鏡写真
沈降性改善・窒素源の補給・含水率改善・処理性の改善を実現
今回の改善事例からもわかるように、1日の脱水時間を多くし、汚泥濃度(MLSS)削減を中心に行い、そこに弊社の栄養剤を添加したことにより、これらの改善を同時に実現できました。
今回、窒素源の補給で使用した弊社資剤は「SANA-NP-SW」です。

排水処理の緊急対応、ご相談ください!
見えない微生物との対話には、「数値」という客観的なデータと、「目視」という五感で感じる変化の両方が不可欠です。
定期的な現場確認と顕微鏡レベルでの詳細な分析を組み合わせることで、大きなトラブルが発生する前の「予兆」を捉え、先手を打って対策を講じることができます。
排水処理施設の安定稼働や、日々の管理でお困りのことがありましたら、澤本商事にご相談ください。
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