【2026年2月更新】排水処理のバルキング対策!即対応すべき3つの予兆とチェックポイント

 2026/02/20   

こんにちは。株式会社澤本商事、代表の澤本悟博です。
2月に入り、寒さが最も厳しい季節となりましたが、皆様の排水処理施設の調子はいかがでしょうか。

この時期は水温の低下により微生物の活性が落ちやすく、また年度末に向けた工場の稼働変動なども重なり、一年の中で最も「バルキング」のリスクが高まる危険なシーズンです。

そこで本日は、現場ですぐに確認できるバルキングの危険予兆・チェックポイント3選】をご紹介いたします。

さまざまなお客様のもとへ伺っていますが、この時期のお困りごとで圧倒的に多いのがバルキングです。

バルキングとは

排水処理において活性汚泥の沈降性が悪化し、沈殿槽で「水」と「汚泥」の分離が十分に進まない状態を指します。

放置すると、汚泥が処理水に混じって流出する「キャリーオーバー」を引き起こしてしまいます。
今回は、「これに当てはまれば即対策が必要!」という現場での具体的なチェックポイントを3つ挙げました。毎日の点検時にぜひ参考にしてください。

※バルキングの基礎知識や種類については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【2026年最新版】バルキングとは?数値化で対策・タイプ別改善方法

チェックポイント1汚泥界面が1mを切った時

汚泥界面が上昇している沈殿槽

※写真はちょうど汚泥界面1mの様子

汚泥界面沈殿槽で上澄み水と汚泥が分離している境界面のこと。つまり、堆積した汚泥の表面が水面から何m下にあるかを示します。

通常、汚泥界面は水面からある程度の深さにあるべきです。しかし、上記のように汚泥が水面近く(1m以内)まで上昇している場合は、いつ汚泥が溢れ出してもおかしくないキャリーオーバー直前」の危険信号です。即座に対策が必要です。

チェックポイント2SV30が90~100%の場合

SV30が100%で全く沈降していない様子

SV30曝気槽の混合液をシリンダーに入れ、30分静置した後に汚泥がどのくらい沈降したか(体積比率%)を調べる指標。
※SVは Sludge Volume(スラッジ・ボリューム) の略です。

SV30が90〜100%ということは、30分経っても汚泥がほとんど沈んでいないことを意味します。これは有機物の分解遅れや、糸状性細菌の増殖などが疑われ、沈殿槽でも同様に沈降不良を起こしている可能性が非常に高い状態です。

チェックポイント3汚泥の粘性が高くトロトロ(粘度20以上)

粘性が高く泡立っている曝気槽

※写真の汚泥粘度は90cP(センチポイズ)という異常値です。

冬場に特に多いのが、この「粘性バルキング」です。
水温低下で油脂分解菌の働きが弱まると、分解しきれなかった油脂分や糖類が残り、汚泥がチョコレートやココアのようにドロドロとした粘り気を持ちます。

採水してみると明らかに「トロみ」や「テカリ」があり、泡がなかなか消えないのが特徴です。
粘性が高いと、汚泥フロック同士がくっつきすぎて沈まなくなったり、気泡を抱き込んで浮上したりするため、①や②の悪化原因となります。

改善事例:適切な資材投入による劇的な変化

以上がバルキングの危険なチェックポイント3選です。
もし現場でこのような状況が確認された場合は、運転管理の調整だけでは回復が難しいケースが多いため、早急な対策が必要です。

今回ご紹介した画像の現場では、調査の結果油脂分解の遅れ」「難分解性物質の流入」が主原因であることが判明しました。

そこで、弊社の油脂分解剤油トールB-SWと、微生物の栄養バランスを整えるSANA-N改1-SWを投入し、適切な運転管理を行いました。

その結果、以下のように劇的な改善が見られました。

改善点1汚泥界面の改善

改善後の沈殿槽。水が澄んでいます

汚泥界面:危険な1mから、安全圏の2.2mまで沈降

改善点2SV30の改善

改善後のSV30

SV30:100%(沈降せず)から、良好な41%まで改善

改善点3粘性の改善

改善後の汚泥。サラサラしています

粘度:90(ドロドロ)から、15(サラサラ)まで改善

まとめ

このように、原因(油脂、栄養バランス、水温など)に合わせた適切な資材を選定し、正しい運用を行うことで、バルキングは確実に改善できます。

特に2月〜3月は、放っておくと状況が悪化するスピードが早いため、今回のチェックポイントに一つでも当てはまった場合は、すぐにご相談ください。

「排水処理の困りごと」は待ったなしです!
弊社では、すぐに現場へ駆けつけ、顕微鏡観察を含む現場調査、水質検査、最適な資材選定までを無料で行っております。

お急ぎの方は、お電話(076-252-5507)でも受け付けております。
まずは現状をお聞かせください。

バルキング対策に関するよくある質問

活性汚泥(微生物の塊)の沈降性が著しく悪化し、汚泥が沈まなくなる現象を指します。放置すると沈殿槽から汚泥が流れ出る「キャリーオーバー」を引き起こし、処理水質の悪化や放流基準違反に繋がる恐れがあります。
👉用語解説:バルキングとは


代表的なサインとして、「曝気槽の泡がなかなか消えない」「沈殿槽の処理水がいつまでも濁っている」「汚泥界面が水面近くまで上昇している」「SV30を測定しても30分経っても汚泥がほとんど沈まない(95~100%)」といった現象が挙げられます。


微生物の栄養バランス(C/N比)の崩れや、pHDO(溶存酸素)の不足などにより、活性汚泥中に糸状性細菌(糸状菌)や放線菌が大量発生すると、汚泥フロックが細かく分散したり、菌が網目状に広がって沈降を妨げたりするためです。


排水中のペクチン質や多糖類などが未分解のまま粘性物質に変化し、曝気槽水の粘度が著しく増加して汚泥が沈まなくなる現象です。冬場の低水温期や、果汁・油脂を多く含む排水で発生しやすくなります。


殺菌剤は糸状菌を死滅させますが、同時に浄化を担う活性汚泥菌にもダメージを与え、汚泥自体の機能が低下し処理性も悪化することがあります。当社では排水中のpHDO、栄養バランスを整え、活性汚泥菌優位の環境を創り出す手法を推奨しています。


水温が下がると微生物の活性が低下し、特に油脂やペクチンの分解が遅れるためです。粘性が高まりやすくなることも沈降性悪化の原因となるため、季節に合わせた栄養バランスの調整(SANA資剤の選定)が重要です。


はい。過剰な曝気は汚泥フロックを細かく砕いてしまい(解体)、沈降性を悪化させる原因となることがあります。酸素濃度を示すDO(溶存酸素)を適切に管理することが対策のポイントです。


まずは現場へお伺いし、汚泥の簡易分析や顕微鏡による微生物観察、施設の能力診断(負荷計算など)を無料で行います。その結果に基づき、原因(糸状菌、粘性、負荷変動など)を特定した上で、最適なSANA資剤と運用改善案をご提案します。


原因や状況によりますが、適切な資剤選定と運用調整(空気量や返送汚泥・引き抜き量の調整)を組み合わせることで、対策開始から約15日程度でSV30や透視度、粘度などが劇的に改善した事例があります。


導入後も定期的な水質分析(BODCODなどの簡易分析は無料)や機器のメンテナンス、季節や使用状況の変化に合わせた最適な資剤のご提案を継続して行います。

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