こんにちは。設計担当の野﨑です。
残暑が厳しい毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
現在、当社設計の排水処理施設の工事が順調に進行中です。先日、その施設の「頭脳」とも言える重要な部品、電気制御盤の製品検査と試運転に立ち会うため、製作を依頼している協力会社の工場へ行ってまいりました。

設計から部品の品質まで。澤本商事の徹底した品質管理
澤本商事の仕事は、排水処理施設全体の設計図を描いて終わりではありません。実際に施設が数十年にわたって安定稼働するためには、使われる部品一つひとつの品質が極めて重要になります。そのため、私たちは設計だけでなく、実際に現場で使われる部品の品質まで、自らの目で徹底的に管理しています。
今回の検査でも、完成した制御盤の外観や寸法はもちろん、配線の一本一本、部品の取り付け状態まで、図面通りに製作されているかを厳しくチェックしました。

お客様の「使いやすさ」を追求した、現場でのプログラム調整
検査の後半では、実際に制御盤を稼働させての動作確認も行います。全ての機器が設計通りの性能を発揮できるかを確認する、非常に重要な工程です。
この日は、実際に稼働させた後のお客様の「使いやすさ」と「安全性」を考慮し、操作パネルのプログラムについて、その場で数カ所の変更を協力会社様にお願いしました。
例えば、「調整槽の水位が下がりすぎた際にpH調整ポンプを自動で停止させる」といった安全機能の追加や、「ブロワーが故障した際に予備機を自動で交互運転することを選択できるようにする」といった、万が一の事態に備えたプログラムの変更です。
長年にわたり当社の制御盤製作を依頼している協力会社様ですが、今回もこちらの細かな要望に迅速に対応していただき、感謝しかありません。

数週間後には、この制御盤が数百キロ離れたお客様の現場に搬入・設置される予定です。お客様に安心して使っていただけるよう、最後まで気を引き締めてプロジェクトを進めてまいります。