日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

バルキング

冬の水温低下による排水処理トラブルの原因と解決方法は?

 2023/12/15   

こんにちは。澤本享宏です。

12月に冬の装いになり一気に寒くなってきましたね。
これからの時期は体調が崩しやすくなっていると思います。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

実はこの時期は人だけではなく、排水処理の微生物たちも活性が悪くなるんです。

排水処理は10℃下がると活性が2分の1に低下してしまいます。
ここ最近でも2週間で10℃ほど下がり、活性が停滞した事業所様がいらっしゃいました。

排水処理の適応温度は18℃~28℃とされており、16℃以下は極端に活性が落ちてしまいます。
活性が落ちると糸状菌や放線菌などが優占種となりバルキングの原因となります。

※32℃以上は酸素が取り込みづらく腐敗し、臭いの原因となります。これは夏にみられる現象です。

上記の問題があるので、冬はバルキングが多発します。
バルキングになり、工場が止まることになれば、対策は待ったなしです。

スピード対応が求められる排水処理のトラブルに対して、弊社では電話でのご相談(無料)や、速やかに現場に駆けつけての調査(無料)、汚泥を採取し分析・テスト(無料)など、スピード解決のためのサービスの一部を無料で提供しています。


すぐに駆けつけます!

排水処理水の悪化対策詳細はこちら

また、直接弊社まで汚泥1リットルをお送りいただいての分析も受け付けています。
水質の簡易分析、顕微鏡観察などを行い報告書にまとめてお渡ししておりますので、ぜひお問い合わせフォームからお申し込みください。

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⛄冬の排水処理場トラブルに微生物活性の見直しが必要な理由とは?

 2023/12/01   

今日から12月……早いもので、2023年も残すところひと月となってしまいました。
冬の訪れを実感するような寒さの日が続きますね。皆様も体調を崩されたりしないようお気を付けてお過ごしください。

また、この冷え込みに注意が必要なのは人間だけではなく、排水処理場の微生物たちも、寒くなるにつれ活性が低下し、処理水もその影響で水質が悪化しやすく、いっそう注意深い管理が必要になってきます。

汚泥が沈まない(沈降性悪化、バルキング現象)、汚泥が黒い、異臭がするなど、トラブルの兆候が現れた際は、本サイトにて対策の説明や事例の紹介など多数ありますのでぜひ参考になさってください。

また、無料相談もできますので、お困りの際はお気軽にご相談ください🙌

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排水処理場における機器選定のお勧めポイント

 2023/05/31   

本日は愛知県田原市まで日帰り出張でした。
名神高速 一宮~小牧までが上下線工事渋滞でした。
2件目は一宮で打合せでしたが、やはり遅れてしまいました。
お客様にはご迷惑をおかけいたしました。

遅れを取り戻すため現場での検査・測定などはしっかりと対応させて頂きました。
検査機器を車に積んでの移動が多いため渋滞に巻き込まれることが多々あります。
今後は交通情報をしっかりと把握して移動いたします。

最近、お客様から現場設置型の測定機器のご相談が多くなっています。
連続測定で排水の状態を管理されることは、微生物の状態を悪化させないことに繋がります。

▼悪化時の微生物写真(放線菌)

放線菌は、飲料工場での糖排水が増加することにより発生しています。
その結果、発泡、汚泥界面上昇などが起こります。

澤本商事としてのお勧めは、動画も撮れる顕微鏡です。
バルキング時に排水の現場に設置していただき、ご連絡いただければ緊急対応策をご提案いたします。

澤本商事では、顕微鏡や検査機器も多数取り扱っています。

またブロワー、ポンプ、脱水機、スクリーンなどの機器類修理なども、提携修理工場がございます。

現地調査・機器類ご提案の流れ

現地調査・機器類ご提案の流れ

メンテナンスも、機器に応じて定期的に行いますので、排水処理関連のプラント及び機器類の故障については、お気軽にご相談ください。

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曝気槽の泡対策の改善結果

 2023/01/31   

2022/12/17日に投稿した泡対策の記事のその後です。

①ph
②油脂分解
③C/Nバランス調整
の対策を同時に行いました。

曝気槽泡(2022/12/17時点)

粘性の泡(2022/12/17時点)

 ↓ ↓ ↓ 
 
曝気槽泡減少(2023/1/12時点)

曝気槽泡の減少
粘性の泡から軽い泡になる(2023/1/12時点)

 
改善前(2022/12/17)粘性:31.3CP、SV30 100%

改善後(2023/1/12)粘性:12.2CPへ低下、SV30  86%改善

油脂分が分解され、糸状菌、放線菌も減少し粘性が低下し沈降性が改善されました。
沈殿槽でのバルキングも未然に防ぐことが出来ました。

 

油脂分解剤で使用したのはSANA-油トールB
澤本商事オリジナル特注品の、油脂分解の前処理剤です。
曝気槽のn-Hex減少の効果があります。
グリストラップから大規模排水処理場まで、対応可能です。

油トールB

 

C/Nバランス調整に使用したのはSANA-N改1-SWです。
油脂や粘質が多い原水で曝気槽に粘性が発生したときや、BOD負荷が高い場合の栄養バランス調整剤です。

SANA-N改1
 

対策資剤の選定も澤本商事で行っています。
排水処理場の困りごとは待ったなし‼
すぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテストまでを無料でさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

 

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排水処理場でのトラブル相談「粘性増加」について

 2022/09/29   

先日食品加工業のお客様で、沈殿槽の代わりに膜を入れて処理しているお客様からご相談がありました。

「粘性が増加し膜処理の水量が減少し、膜洗浄を2回/月も行っている(通常は5~6か月/回)。何とか粘性を低下させる方法がないか?」
とのご相談でした。

原因を考えてみると、以下によることが推測できます。

季節の変わり目、排水処理場の微生物も変わり目となります。

①まずは夏から秋へと商品変更があります。(例:鍋物が多くなり練り製品が多くなるなど)

それによってBOD、COD、油分などの負荷が高くなることが多くなります。

②水温の変化→秋になることで水温が低下します。

それによって微生物の活性が低下しやすくなります。

③ ▼①②の結果によりフロック分散

▼糸状菌が増加

粘性が増加 → 沈降性不良 → 膜処理の場合は処理能力低下(水量低下)
※沈殿槽の場合は最悪は汚泥流出となります。

顕微鏡観察をすると、やはり糸状菌が多くなり粘性バルキング状態でした。

▼糸状菌が多く、粘性バルキング状態

また油分の負荷も増加し空気不足となり生物相も嫌気気味となっていました。
▼桿菌・球菌が増加している状態

 

【対策:糸状菌を減少させる方法】

①空気量増量

②phの適正値への調整

③油脂分解剤の添加

④微生物活性の栄養剤の添加

⑤返送量の調整

2週間後には粘性低下 260cp → 120cp

大きな汚泥フロック形成 → 糸状菌弱体化

となりました。

適性な対策を行うと1~2週間で改善致します。

 

排水処理場でお困りの症状がございましたら、ご相談ください。対策方法をご提案いたします。

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