こんにちは。野崎です。
梅雨空の中、EXPO2025大阪万博へ行ってきました。

雨の万博会場と予約システムの課題
事前予約などでいろいろ大変でしたが、AM10:00に東ゲートから入場。事前に予約が取れたパビリオンはイタリア館のみでした。
当日はあいにくの雨予報で、万博行きも延期しようかと前日考えていましたが、一緒に行く家族との予定が次いつ合うのかわからないので決行することにしました。東ゲートに並んだ後、入場した途端に予報通りの大雨で、大屋根(リング)の上からの眺望を体験することはしませんでしたが、それでもなかなか見応えがあって良かったです。
ただ、会場内で新たにパビリオンの予約を取ろうとしても、家族分を確保するのはほぼ不可能で、長時間並ぶしか方法はありませんでした。
SNSを使い慣れている娘がX(旧Twitter)でリアルタイムの待ち時間情報を調べてくれたので、予約の取れていたイタリア館以外にも、タイ、サウジアラビア、未来の都市、大阪ヘルスケアなど、いくつか見ることができましたが、スマホを持たない人やSNSを活用していない人が圧倒的に不利になるのはどうなんでしょう?
その辺に少し不満を抱きながら、大屋根(リング)の下で長時間、雨宿りをしていました。

設計士の視点から見た「大屋根(リング)」
この大屋根(リング)、一見すると木造の大規模建築物で、建築基準法における様々な規制を満たしていないように思われます。
実はこれ、「仮設」建築物として法規制を回避しているんですよね。
55年前の大阪万博の太陽の塔がその象徴として現在も残されているように、この大屋根(リング)の一部も将来的に残そうとする案が現在議論されているそうです。
そうなると当然「仮設」という理屈は通らなくなり、違法建築物になってしまうわけで、そのための法の特例や解釈が同時進行で練られているようです。
それなら普段の設計業務で、法的に認めてほしいことが他にも色々あるんだけどなあ…と思ってしまいました。
