日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

オリジナル開発サービス

弊社の「天城抗火石高速散水ろ床法」を導入して1年。安定稼働中!

 2025/04/11   

こんにちは。澤本享宏です。

こちらの記事(https://www.sawamotoshoji.jp/blog/1348/)でご紹介した設備が完成し、2024年2月に本格稼働を開始しました。

そこから1年が経ち、問題なく安定稼働を続けています。原水の水質などの詳細につきましては、上記の記事をご確認ください。毎月実施している処理水の水質分析も、問題ない結果となっています。

お客様からもご満足の声をいただいております。

沈殿槽の写真

散水ろ床の様子

排水処理施設全体

そして今回、この天城抗火石高速散水ろ床法」を 国内最大級の業務用専門展「ファベックス」に出展いたします。

開催日程は4月15日(火)~17日(木)です。

今回は三谷産業(株)と共同出店となります。

三谷産業㈱ケミカル事業部とSANA資剤での協業を皮切りに、排水処理のプラント受注もいたしました。

排水プラント事業の次なる展開のため今回の出展となっています。

三谷産業㈱プレスリリース

天城抗火石を活用した排水処理技術の大きな3つのメリット

メリット1環境負荷の低減

天城抗火石を活用して有機性排水の処理を行うことで、公共用水域への環境負荷を低減させることができます。処理過程で発生する余剰汚泥は、活性汚泥法に比べ5分の1~10分の1ほど削減可能です。
環境省の環境技術実証事業により効果が確認されました。
環境省ETV実証事業「天城抗火石散水ろ床法」詳細はこちら

メリット2コストの削減

工期が短く初期費用が抑えられ、運転時の消費エネルギーも低く、設備の入れ替え工事も不要なため維持費が安価です。また、糸状菌・放線菌の発生が少ないため、水質処理効果が安定しており、余剰汚泥が低減することで汚泥処理コストの削減も期待できます。

メリット3狭い範囲で設置可能

既存の排水処理設備に追加する形で導入でき、コンパクトに設置できます。

※天城抗火石を用いた散水濾(ろ)床装置(左) 排水が天城抗火石の中を循環し、微生物の力で浄化されます。(右)

イベント情報
本出展ブースでは、澤本商事の技術担当者によるデモ機を使ったご紹介をいたします
イベント名
第28回 ファベックス2025(日本食糧新聞社主催)
日時
2025年4月15日(火)〜17日(木)10:00 〜17:00
会場
東京ビックサイト 東2ホール
参加費
5,000 円(税込)※招待券持参、事前来場登録は無料
Webサイト
https://www.fabex.jp/index.html

天城抗火石、展示デモ機等でご説明いたします。

弊社と三谷産業は、天城抗火石を用いた排水処理技術を広く提供していくことで、

環境負荷低減をはじめとする排水処理の課題解決に貢献してまいります。

ご来場お待ちしています。

天城抗火石散水ろ床法の詳細はこちら

お問い合わせフォームはこちら

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自社設計の排水処理プラントの機器配置と配管工事検査

 2024/12/26   

こんにちは。野崎徹です。
先日、当社設計の排水処理施設の機器配置、配管工事が完了したので検査に行ってまいりました。



今回の機器配置配管工事協力会社は、施設工業株式会社様にご担当いただいております。
非常に丁寧な施工をしていただいただけでなく、設計段階から有益な情報を沢山いただきました。
25年来のお付き合いをさせていただいてる会社様ですが、丁寧さと頼もしさは常に進化されてるように感じます。
ありがとうございました。

施設工業様社長と施工メンバー


施設工業株式会社 増井社長よりコメント

新潟市で環境プラントに関する仕事をしている施設工業株式会社の増井と申します。
このたび新潟市内の食品工場において、株式会社澤本商事様の天城抗火石散水ろ床法の排水処理プラントが採用されまして、弊社は機械設備及び配管工事について施工させて頂きました。
25年以上前からお付き合いをさせて頂いており、主に新潟県内の民間工場において、抗火石処理プラントの導入や既設排水処理施設の機能診断ならびに改善提案を頂きながら一緒に仕事をさせてもらっています。
水処理を中心に食やエネルギーも含めた幅広い分野において、新たな価値をつくりだせるように今後ともご指導の程よろしくお願い致します。


施設工業株式会社様のウェブサイトが先日リニューアルされたばかりなので是非ご覧ください。
https://www.skk.ne.jp/


ここまで順調に施工が進み、残るは試運転となりました。
今後の更新もお楽しみに!

▼これまでの経緯ブログ
排水処理施設の3D図面作成(2024/6/20)
建設中の排水処理施設の躯体配筋検査(2024/10/7)
天城抗火石高速散水ろ床法の石入れ作業(2024/11/14)

▼天城抗火石高速散水ろ床法の詳細はこちら
天城抗火石高速散水ろ床法
環境技術実証事業(ETV事業)

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農家様や飲料メーカー様での資剤・プラントの評価は?

 2024/04/03   

こんにちは。澤本悟博です。

ここ数年で弊社の社員も増え、最近では工事の打合せや御見積もりのご依頼が更に多くなりました。
ありがたいことに、排水処理や油脂、臭気でお困りの全国のお客様のもとへ駆けつける日々です。

本日は午前中は富山の農家さんに資材納品をして、農業資材の評価などをお聞きしていました。
ハウスにて重点的に農業資材をお使いくださっており、

「生育は早く病気も少ない」
「味は濃厚で美味しく、日持ちがする」

と高評価をいただきました。

午後は富山の飲料メーカー様での打合せです。
15年前に排水のプラントを設置させていただき継続的にサポートをさせていただいているのですが、今後負荷が増えた場合の対策について、お話させていただきました。
プラントでは下水放流していますが、沈殿槽なし、脱水機無しで、汚泥発生がありません。

「ランニングコストが少なく、メンテナンスも容易」

と、お客様に喜んでいただいております。


飲料メーカー様の散水ろ床法プラント

こうして、現場の様子とお客様の顔を見ながら対話を続け、より環境にも配慮したサービスを展開していくのが使命だと感じながら、今日もハンドルを握る澤本でした。
排水処理や、油脂分解、臭気の即時消臭など、お困りごとはお気軽にご相談ください。

>お問い合わせフォームはこちら

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「天城抗火石散水ろ床方式」採用の新設排水処理施設完成

 2023/11/21   

こんにちは。澤本享宏です。

7月から工事していた弊社独自の「天城抗火石散水ろ床方式」を採用した、新設の排水処理施設が10月初旬に完成しました。

今回は地元石川県の乳業屋さんの工場新設に伴い、排水処理施設も新設することになりました。
その乳業屋さんの排水の詳細を紹介いたします。

計画水量:400㎥/D

BOD濃度:1000ppm

SS濃度:150ppm

COD濃度:240ppm

上記の数値をもとに以下の内容で設計いたしました。

散水ろ床槽:1槽あたり17㎥×4槽

循環槽:75㎥×4槽

散水ろ床法式を使うことで、BODは99%除去することが可能です。

また廃水中には、年々多糖類の流入が増しています。
多糖類の分解は限られた生物低分子時は糸状菌、高分子時は放線菌が優先種になる場合があります。

そこで弊社の散水ろ床で使う抗火石から溶出するSiO4(オルト珪酸)を利用する事により、この問題は解決可能です。

「天城抗火石散水ろ床方式」は環境省のETV事業でも実証されており、排水処理プラントの性能の実証実験を行った際には、次のことが実証されています。

  • 散水ろ床槽によるBODの濃度減少率は、定期試験で平均94.5%、日間水質水質試験で、夏季平均92.3%、冬季平均 91.7%であった。 また 、CODの濃度減少率は、定期試験で平均 85.1%、日間水質試験で夏季平均 80.3%、冬季平均 89.3%であった。
  • 放流水質濃度では、BOD、SSに おいて定期試験、日間水質試験ともに実証する性能を満たし、CODでは 冬季の定期試験を除き 概ね実証する性能を満たした。
  • 夏場の臭気もなく、冬場の気温が低下しても安定的な処理能力が実証された。

実証実験の詳細は弊社のウェブサイトをご覧ください。
環境省ETV実証事業「天城抗火石散水ろ床法」詳細はこちら

今回の新設工事を行ったお客様も、前工場では糸状菌・放線菌などが多く排水の安定化が出来ず悩んでいらっしゃいました。
糸状菌や放線菌はもちろん、水量・BOD・ノルヘキなどの負荷が増加し前処理を検討している等のお悩みがあり、処理方法をご検討されているのであれば、是非ご相談ください。

すぐに駆けつけ、現場でのお打ち合わせや負荷計算等行い、改善策をご提案させていただきます。

お問い合わせフォームはこちら

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woodbeがグッドデザイン賞2023を受賞しました

 2023/10/31   

弊社の改質水を用いた、高速木材乾燥サービス「woodbe」が、グッドデザイン賞2023を受賞いたしました。
そして、10月25日にはグッドデザイン賞の発表会に参加してまいりました。


フルタニランバー古谷社長とご一緒に記念撮影

弊社は
『ディレクター:株式会社澤本商事 代表取締役 澤本悟博 / 株式会社大門システムズ 代表取締役 大門明夫』
として受賞いたしました。
デザインとは縁遠い会社でしたが、このような賞が頂けるとは光栄です。

デザインのポイントとして、以下の点を評価していただきました。

1. 木材の商品化サイクルを上げることで国産材のシェア拡大と 活用促進を図ること
2. 林業従事者の担い手不足と山林荒廃の回復を図ること
3. 持続可能な 循環型社会構築すること

 
天然乾燥で4~6ヶ月時間を要す乾燥が、woodbeでは人工乾燥により1~3週間で仕上げることが出来ます。
国産材の利用が高まり、林業の発展→森林の保全へとつながり、川、海の保全にもつながっていく事業となります。

ちなみに、今年のグッドデザイン賞では、地域課題解決として多くのテーマが受賞されていましたが、共生、共創、を通じてのビジネスモデルが冴えていたように見えました。
その中でも2023グッドデザイン大賞が素晴らしいので、こちらも是非ご覧ください。
2023グッドデザイン賞大賞「老人デイサービスセンター 52間の縁側」

<52間の縁側のポイント>
・制度に頼るのではなく、地域で助け合う共生型デイサービス。
・カフェや寺子屋、デイサービス、公衆浴場といった様々な人々が行き交う「まち」のような建築
・様々なアクセスのある地域と施設をつなぐ縁側。みんなで過ごす地域の縁側。誰もが佇める一人一人の縁側

 
 
なお、woodbeは実績も着実に伸びていますので、グッドデザイン賞の名に恥じぬよう、サービス向上に努めてまいります。

▼woodbeの詳細や弊社へのお問い合わせについては、以下のページをご覧ください。
https://www.sawamotoshoji.jp/woodbe/

▼woodbe公式サイトはこちら

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