日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

導入事例

産業排水処理施・し尿処理施設での継続的な臭気・悪臭対策は?

 2023/12/06   

工場などの産業排水処理施や、し尿処理施設関連で、発生頻度の高い臭気は以下の3つです。


①硫化水素臭
②アンモニア臭
③メチルメルカプタン臭

これらは比較的検出頻度の高い悪臭ですが、実際には工場の業種・業態の違いや、立地条件、稼働状況、生産品目によって異なります。
季節変動の影響も鑑みて、各施設に事情に合わせた対応が必要です。

先日、し尿処理施設で継続的に臭気対策を行っている事業所様へ、脱臭剤の納品・補充をしにうかがいました。
安定した臭気対策として、定量で脱臭剤の投入が必要とるため、貯蔵タンク・定量ポンプも設置しています。

▼SANA-スメロンラックDL-N
SANA-スメロンラックDL-N

▼脱臭剤の補充
SANA-スメロンラックDL-N補充

SANA‐スメロンラック-DL-Nの添加により、硫化水素、アンモニア、メチルメルカプタン等減少しています。

澤本商事では、現場の状況把握や臭気測定をし、資剤選定と緊急かつ持続的な対処を行います。
これまで以上に周辺環境対策が必要な時代です。積極的な臭気・悪臭対策をサポートいたします。
お問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

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販売店様との連携・サービス力向上について

 2023/11/21   

こんにちは、澤本商事の澤本剛希です。
石川県は、11月に入り冬に向けて気温も下がってまいりましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか。

本日は、表題にもある通り、弊社販売店様との活動について少しお話していきたいと思います。

弊社には販売店様が地方各地にあり、その地方の排水現場を回ってお客様の排水状況を確認・調査させていただいております。
何か問題があればその場で解決、または弊社に汚泥を送って頂き、解決方法を一緒に模索しています。
また、弊社が現場にお伺いし、管理方法についてのアドバイスを一緒に行っています。

先日も弊社の販売店になって間もない販売店様から、「食品加工会社様の排水処理がうまくいっていない」との問い合わせがあり、現場に行き、3日間現場に張り付いて解決することが出来ました。

その際に問題になっていたのは、

①脱窒槽での脱窒がうまくいっていない

②C/Nバランスが崩れており、フロックが分散

③糸状菌が多く発生しており、フロックが沈まない

主な原因としてこの3点がありました。

この3点を解決するために、弊社は以下の3点のことを実施しました。

①BOD源として薬剤を投入し、脱窒槽への負荷を調整し、脱窒効率を上げる。

②フロックに重みをもたせる為、弊社資剤のBASEシリーズのBASE-7-SW投入。

③糸状菌を減らすため、薬剤を投入しPHを調整。

この結果、脱窒処理の効率アップに繋がり、フロックが大きくなり、糸状菌が減少しました。
当初汚泥界面20~30cm程度のものを、1週間後には1m程度、2週間後には1.5m~2m程度の汚泥界面まで改善することができ、お客様にも販売店様にもその場で弊社の運転技術・資剤効果を実感して頂けました。

それからは、工場排水を3㎥/Hしか処理できなかったものも、11~12㎥/H程度処理できるようになり、格段に効率もよくなりました。

弊社は、販売店様にも弊社と同じような技術力が身に付くまで現場同行・顕微鏡の見方・運転管理の仕方を現場で実践し、一緒に行っていくことで、販売店様と良好な関係を築いていけるように日々邁進しております。

このように、販売店様と連携しての活動を通じてお客様をサポートすることも多々あります。

排水処理場の困りごとは待ったなしです!

すぐに駆け付け、水質検査・現地調査・ラボテストまでを無料で実施しております。また対策資剤の選定も澤本商事で行っています。

お気軽にお問合せください。

お問い合わせフォームはこちら

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夏場の「臭気対策」について

 2023/07/25   

こんにちは、澤本商事の澤本剛希です。
7月も梅雨が明けて暑さが本格的になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、毎日排水処理設備新設工事の立会を行い、排水処理の基礎から出来上がりまで工程を日々勉強しています。また、その中で既存・新規お客様の訪問を行い、現状把握や水質分析も行っています。

本日は夏場に入り、非常にお問い合わせが増えました「臭気対策」についてお話していきたいと思います。

夏場になると、臭気が発生するのは、気温が急激に上がり調整槽や曝気槽、沈殿槽にある汚泥や油ものが腐敗し、臭気発生の原因となります。
臭気が発生すると、近隣住民・近隣施設の方々からクレームがくることや工場内施設の腐食や鉄・ステンレスの錆にも繋がります。(実際に過去現在でクレームがきているというお話や腐食や錆が酷く数年の間に修繕・取替をせざるを得ない状況になったというお話もちらほらと、、、)

また、臭気は近隣住民・近隣施設からのクレームや設備の腐食等のほかに、人体にも悪影響を及ぼします。勤務している従業員様の健康や人体の影響を考えると「臭気対策」は非常に重要です。

実は先日、千葉県にある食肉加工の会社様から「臭気対策をしたい」との問い合わせがあり、お伺いさせて頂きました。訪問した際に、もうすでに近隣施設・近隣住民の方からクレームが入っており、早期対策が必要という状況になっていました。

そこで、現場調査と臭気発生場所を調べ弊社取扱いのSANA資材「スメロンラックDL」のサンプルをお持ちして、実際に現場で臭気発生場所から採水し、その場でサンプルと投入し臭気発生を抑えることが出来、お客様から「1~2分で臭いがなくなりました」というお声も頂けました。
因みに、現在も継続的にSANA資材「スメロンラックDL」をお使い頂き、クレームもなくなったと効果を実感して頂いています。


▲スメロンラックDL(硫化水素やメチルメルカプタンなどの悪臭に効果的)


産業排水処理施設で悪臭が発生すると、様々なリスクがあります。
施設内の人材や近隣住民のためにも、悪臭は即時解消が望ましいです。
弊社では産業排水施設の能力診断や原水の状態検査などを行い、最適な処理剤をご提案いたします。
また適正な臭気処理が持続的にできるよう、排水処理施設の運転管理もサポートいたします。
水質・臭気検査、ラボテスト、お見積りまで無料でさせていただきますので、臭気対策でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォームはこちら

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曝気槽の泡対策の改善結果と効果的だった資剤

 2023/06/28   

2023.1.31に投稿した泡対策の記事のその後になります。

①ph
②油脂分解
③C/Nバランス調整
の対策を同時に行いました。

更に沈降性が改善されるように、空気量、返送量、MLSSなどの運転管理面も変化させ、対策いたしました。

SV30値は以下のように変化・改善しました。
2023.1.31日のSV30値・・・86%
  ↓ ↓ ↓
22023.6.18日のSV30値・・・68%

▼沈降性改善の様子

▼曝気槽1層目(粘性・臭気低下)

▼曝気槽5~6層目(酸素溶け込み良好)

曝気槽の状態は、1槽目は油分など負荷の高い排水のため泡は発生していますが、以前のような粘り気が減少していました。
また油分などの臭気も発生していません。

2~6槽はほとんど泡が無く粘性が低下し、酸素の溶け込みが良くなったため、空気量も10%程度削減できました。
(電気代の削減に繋がります)

対策資剤は以下となります。

油脂分解剤で使用したのはSANA-油トールBです。
澤本商事オリジナル特注品の、油脂分解の前処理剤です。
曝気槽のn-Hex減少の効果があります。
グリストラップから大規模排水処理場まで、対応可能です。
▼SANA-油トールB

油トールB

C/Nバランス調整に使用したのはSANA-N改1-SWです。
油脂や粘質が多い原水で曝気槽に粘性が発生したときや、BOD負荷が高い場合の栄養バランス調整剤です。
▼SANA-N改1-SW

SANA-N改1

対策資剤の選定も澤本商事で行っています。
排水処理場の困りごとは待ったなし!
すぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテストまでを無料でさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

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硫酸タンク工事・弊社独自の「天城抗火石散水ろ床法」

 2023/05/23   

皆さま、こんにちは!澤本商事の澤本剛希です。

今回は富山県にある飲料会社様の硫酸タンクの入替補修工事を、5月22(月)、23(火)の2日間に渡り行いました。

元々この飲料会社様はpH値が低く、適正値に調整するために苛性タンクを導入されていました。
しかし、原水の水質変化に伴いpH値が高くなってきた為に、今回硫酸タンクへの入替工事を実施することとなりました。


左:苛性タンク
右:硫酸タンク

実は排水処理の中で、微生物の活性を促すには、pH値を一定の範囲で調整・維持することが非常に大切な事の1つなのです!

弊社は、長年の排水処理場の改善運用に携わっており、pH値の調整や微生物の活性についても様々な事例や実績がございます。
微生物の活性状態についてお困りの方へアドバイスをさせて頂いておりますので、是非お問い合わせください。
なんでもお答えいたします。

実はもう1つ今日はお伝えしたいことがあります!

この飲料会社様は弊社独自の排水処理プラントである、
「天城抗火石散水ろ床方式」を導入されています。

この飲料会社様は下水放流で、入れさせていただいてる散水ろ床方式の主なフローとしては、
原水槽 → 調整槽 → 散水ろ床槽 → 処理槽、という流れになっています。


調整槽


散水ろ床1槽目


散水ろ床2槽目


処理槽

ここでお気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、弊社独自のプラント「天城抗火石散水ろ床方式」を導入して頂くと、下水放流の場合、沈殿槽と脱水機を設置しなくても処理が可能です。
ちなみに、「天城抗火石散水ろ床」は、環境省のETV事業で環境技術として実証されています。
環境面や安全面に配慮されたプラントシステムなのです。

ETV事業についてはこちら

導入していただいたお客様から一番寄せられるお声が、
・現行設備に追加でき、導入前よりも処理能力が上がった
・イニシャルコストを低く導入できた
・ランニングコストが下がった(汚泥処分費、薬剤費、人件費)

の3点でした。

年々上がっていく脱水汚泥の産廃費用や電気代、沈殿槽の汚泥界面上昇など、、、このようなお悩みを改善できる可能性がありますので、ご興味のある方、そもそも「散水ろ床方式」とは?という方でも、一度お問い合わせ頂ければと思います。

 

天城抗火石散水ろ床法の詳細はこちら

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