こんにちは。営業担当の澤本享宏です。
本格的に冬の足音が聞こえ始めましたが、皆様の工場の排水処理は順調でしょうか。
低温期は微生物の活性が下がるため、特に注意が必要な時期ですね。
さて、先日、以前よりお付き合いのある山形県のお取引先様へ、汚泥脱水機「ヘリオス脱水機750UP」を納品させていただきました。
能力アップが必須となった背景
こちらのお客様は、これまで長きにわたり「ヘリオス脱水機250型」をご使用いただいておりました。
当社の脱水機の特徴を活かして安定稼働していましたが、事業拡大に伴い、排水に流れてくる汚泥の濃度が大幅にアップし、現状の250型では処理能力が追いつかない状況となっていました。
- 従来の250型:処理能力 10 kg/時間
- 今回の750UP:処理能力 30 kg/時間
この切り替えにより、処理能力は一気に3倍の能力アップとなりました。
新しいヘリオス脱水機SKS-750はここが進化!
今回の750UPは、以前のブログで紹介した脱水機と同じくコンパクトな設計ですが、モデルが刷新された新しい仕様となっています。
- よりスタイリッシュなデザイン:
すっきりとした見た目に進化しました。特に脱水機の下部のポンプ置き場がスッキリし、メンテナンス性も向上しています。 - インバーター制御の追加:
ろ体の回転速度をインバーターで細かく調整可能になりました。
これにより、汚泥の性状や濃度が変化しても、最適な脱水条件を容易に設定でき、常に高い脱水効果を維持できます。 - 省エネルギー化:
新しいモデルは駆動効率が向上し、消費電力を2.7kWの省エネ化しました。
能力は上がっても、日々のランニングコストをさらに抑えることができます。


変わらないヘリオス脱水機の「7つの魅力」
モデルは新しくなっても、弊社が長年ヘリオス様の脱水機をご提案し続けている、以下の揺るぎないメリットは健在です。
- 含油汚泥に強い:食品工場などの油分が多い汚泥でも、目詰まりを起こさず安定脱水。
- 低廉なメンテナンス費:シンプルな構造で故障が少なく、部品交換頻度も低い。
- 省エネルギー:効率的な運転で電力消費を抑制。
- コンパクト設計:省スペース化に貢献。
- 連続運転が容易:安定した脱水処理を長時間継続可能。
- 快適な作業環境:運転音が静かで、液や臭気の飛散がない。
- 洗浄水量が少ない:ランニングコストの大きな割合を占める水を節約。
特に「① 含油汚泥に強い」という点は、油分を含むことの多い排水を扱うお客様にとって、能力を安定させるための最大のメリットとなります。
含水率の改善と自動化でWのコストダウン
お客様からも「油があっても安定して絞れる」「含水率が以前使っていたものより低く、ランニングコストが減った」とのお声をいただいております。
年々高騰している汚泥の産廃費用において、含水率のわずかな差がコストに大きく影響します。
今回の3倍の能力アップと最新モデルによる2.7kWの省エネ化は、処理量増加への対応だけでなく、産廃コストと電力コストという二重のコスト削減を実現し、お客様の事業に大きく貢献できることを嬉しく思っております。
「汚泥の産廃費用をもっと下げたい」「排水処理能力の限界を感じている」「人件費や管理の手間を減らしたい」など、排水処理全般でお困りのことがございましたら、ぜひご相談ください。
すぐに現場へ駆けつけ、現状の負荷計算や改善策をご提案させていただきます。


