ろ過

工場の排水処理における「ろ過」とは

こんにちは、さわまる博士です。
排水処理とは、水(H2O)と、それ以外の「不純物(汚濁物質)」を分離する作業の連続です。その分離操作の中で、最も基本的で広く使われているのが、本日解説する「ろ過」です。

さわまる博士

排水処理における「ろ過」とは、どのようなものでしょうか?

ろ過とは、水に溶けていない固形物(浮遊物質=SS)を含む水を、「ろ材(ろざい)」と呼ばれる多孔質の層(フィルター)を通過させることで、水と固形物を物理的に分離する操作のことです。

コーヒーフィルターでコーヒー豆の粉と抽出液を分けるのと原理は同じです。排水処理では、この「ろ材」として、砂(砂ろ過)や、特殊な繊維、あるいは微細な孔を持つ「膜(膜ろ過)」などが用いられます。

ろ過によって除去された固形物は「ろ滓(ろし)」や「ケーキ」と呼ばれ、フィルターを通過したきれいな水は「ろ液」と呼ばれます。

排水処理における「ろ過」の役割

ろ過は、排水処理プロセスの様々な場面で、その目的に応じて活用されます。

  • 前処理としての「ろ過」
    排水処理の最初期段階で、比較的大きなゴミや固形物を取り除くために、スクリーンやドラムフィルターなどが使われます。これは後段のポンプや設備を保護する重要な役割を果たします。
  • 高度処理(三次処理)としての「ろ過」
    生物処理(活性汚泥法)の沈殿槽から流れ出てしまった、微細なSS(浮遊物質)を捕捉し、処理水質をさらに向上させるために「砂ろ過」などが用いられます。これにより、処理水のSSや濁度、色度を低減させることができます。
  • 汚泥処理における「ろ過」
    排水処理で発生した汚泥(余剰汚泥など)の水分を減らす(脱水する)工程でも、「ろ過」の原理が使われます。ベルトプレスやフィルタープレスといった脱水機は、布(ろ布)をフィルターとして使い、圧力をかけて強制的に水と固形物(脱水ケーキ)に分離します。

さわまる博士の
ワンポイントアドバイス!

ろ過装置は、運転を続けると必ず「目詰まり」を起こします。「ろ材」の隙間にSSが詰まって、水が通りにくくなるためです。

そのため、砂ろ過装置などでは、定期的に「逆流洗浄(逆洗)」と呼ばれる操作を行います。これは、処理水とは逆方向にきれいな水を流すことで、ろ材の内部に溜まったSSを洗い流し、ろ過能力を回復させる重要なメンテナンス作業なんですよ。

さらに詳しく知りたい方へ

本日はろ過について解説しましたが、ろ過で使われる「ろ材」や、ろ過で除去される「SS(浮遊物質量)」、そしてろ過の一種である「膜処理」といった用語も、併せてご確認いただくことで、より理解が深まります。

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