SS負荷

工場の排水処理における「SS負荷」とは

こんにちは、さわまる博士です。
活性汚泥法において、曝気槽が「BODを分解する場所」であるならば、最終沈殿槽は「きれいな水と汚泥SS)を分離する場所」です。この沈殿槽の設計や管理がうまくいかないと、いくら曝気槽BODを分解しても、汚泥が流れ出て処理水質は悪化してしまいます。

そこで、沈殿槽が「どれくらいの汚泥SS)を沈降・分離できるか」を評価するために使う重要な指標が、本日解説する「SS負荷(固形物負荷)」です。

さわまる博士

排水処理における「SS負荷」とは、どのようなものでしょうか?

沈殿槽のSS負荷(固形物負荷)とは、沈殿槽の「水面積1平方メートル(㎡)あたり」、1日にどれだけの量(kg)のSS活性汚泥)が流入してくるか、を示した値です。

・SS負荷 = (流入水量 + 返送汚泥水量) × MLSS濃度 ÷ 沈殿槽面積

沈殿槽は、上澄み水が流れ出る「水面積」が広いほど、ゆっくりとした流れになり、汚泥が沈降しやすくなります。このSS負荷は、沈殿槽の「混み具合」を示す指標とも言えます。

排水処理におけるSS負荷の重要性

SS負荷は、沈殿槽がその能力(キャパシティ)を超えていないかを判断するために使われます。

  • SS負荷が高すぎる場合
    沈殿槽の面積に対して、流入してくるSS汚泥)の量が多すぎる状態です。沈殿槽が「満員電車」のようになり、汚泥が沈降する速度よりも、下から湧き上がってくる水の流れが速くなってしまいます。
    その結果、汚泥が沈みきれずに処理水とともに流れ出てしまい(=キャリーオーバー)、処理水質(SSBOD)が著しく悪化します。
  • SS負荷が適正な場合
    沈殿槽の能力の範囲内であれば、汚泥はスムーズに沈降し、きれいな上澄み水と分離することができます。

さわまる博士の
ワンポイントアドバイス!

排水処理の現場で処理水量が急に増えたり、曝気槽MLSS濃度を上げすぎたりすると、この「SS負荷」が設計値を超えてしまい、沈殿槽がパンク(キャリーオーバー)することがあります。

曝気槽MLSS濃度(F/M比)を管理する際は、常にこの沈殿槽の「SS負荷」の限界も考慮に入れておく必要があるんですよ。

さらに詳しく知りたい方へ

本日はSS負荷について解説しましたが、この指標の基本となる「SS(浮遊物質量)」や「MLSS」、そして負荷がかかる場所である「沈殿槽」といった用語も、併せてご確認いただくことで、より理解が深まります。

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