馴養

工場の排水処理における「馴養」とは

こんにちは、さわまる博士です。
工場の排水処理に新しく活性汚泥(微生物)を投入した時や、製造品目が変わって排水の「中身(水質)」が大きく変わった時、微生物たちはすぐにはその排水をうまく分解できません。

人間が新しい環境に「慣れる」時間が必要なように、微生物たちにも「慣らし運転」の時間が必要です。このプロセスを、排水処理の専門用語で「馴養(じゅんよう)」と呼びます。

さわまる博士

排水処理における「馴養」とは、どのようなものでしょうか?

馴養とは、排水処理を行う微生物(活性汚泥)を、これから処理する排水の水質や環境(BOD濃度、含まれる化学物質、水温など)に、徐々に慣れさせていく操作のことです。「順応(じゅんのう)」とも言います。

微生物は、特定の有機物(BOD)を分解するために、その物質に対応した「酵素(こうそ)」を体内で作る必要があります。馴養とは、微生物がその酵素を十分に作り出し、新しい排水を効率よく分解できるようになるまでの「トレーニング期間」とも言えます。

排水処理における馴養の方法と重要性

馴養は、排水処理プラントの安定稼働、特に「立ち上げ」において最も重要な作業の一つです。

  • プラント立ち上げ時の馴養
    新しい曝気槽に、別の処理場から持ってきた種汚泥(たね汚泥)を入れた場合、まずはBOD濃度を薄めにして運転を開始し、微生物が増殖して活性が上がるのを待ちながら、徐々に流入させる排水の量を増やしていきます。
  • 水質変動時の馴養
    例えば、それまで食品排水を処理していたプラントで、急に化学工場の(分解しにくい)排水を処理しようとしても、微生物は対応できません。この場合も、化学工場の排水を少しずつ混ぜる比率を上げていき、微生物がその物質を分解する酵素を持つように、時間をかけてトレーニング(馴養)させる必要があります。

さわまる博士の
ワンポイントアドバイス!

この馴養を怠り、微生物の準備ができていないうちに高濃度の排水や異質な排水を流入させると、微生物はショックを受けて死滅し、排水処理の機能が停止してしまいます。

特に、特定の化学物質(フェノールなど)を含む排水を処理する場合は、その物質を分解できる微生物を優占的に育てるための、特別な馴養(数週間~数ヶ月かかることもあります)が必要となるんですよ。

さらに詳しく知りたい方へ

本日は馴養について解説しましたが、馴養させる対象である「微生物」や、その集合体である「活性汚泥」、そして馴養を行う場所である「曝気槽」といった用語も、併せてご確認いただくことで、より理解が深まります。

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