工場の排水処理における「汚泥脱水」とは
こんにちは、さわまる博士です。
活性汚泥法などの排水処理プロセスからは、増殖した微生物の塊である「余剰汚泥」が必ず発生します。この汚泥は、見た目こそ泥のようですが、その成分の99%以上は「水」です。
このままでは体積(かさ)が大きすぎて、運搬や処分(産廃処理)に莫大なコストがかかってしまいます。
そこで、この汚泥から物理的に水を絞り出し、体積を劇的に減らす操作が、本日解説する「汚泥脱水(おでいだっすい)」です。

汚泥脱水とは、どのようなものなのでしょうか?

汚泥脱水とは、排水処理の過程で発生した汚泥(余剰汚泥や凝集汚泥)の「含水率」を下げ、体積を減らす(=減容化する)ために行う、汚泥処理の最も重要な工程の一つです。
そのままでは水が抜けにくいため、まず汚泥に「高分子凝集剤(ポリマー)」を添加して、汚泥の粒子(フロック)を大きく硬い塊(フロック)に改良(=調質)します。
その後、「脱水機」と呼ばれる専用の機械(ベルトプレス、スクリュープレス、遠心分離機など)を使い、圧力をかけたり、遠心力を利用したりして、水分(分離液)を強制的に絞り出します。
汚泥脱水の役割と最終形態
汚泥脱水の最大の目的は、「汚泥減容化」による「産廃処理コストの削減」です。
例えば、含水率99%の汚泥 100トンは、そのうち99トンが水、1トンが固形物です。
これを「汚泥脱水」して含水率80%にできれば、1トンの固形物に対して水が4トンとなり、全体の重量はわずか 5トンになります。
このように、体積と重量を劇的に減らすことで、運搬費や処分費を大幅に削減します。
脱水が終わった後の固形物の塊を、「脱水ケーキ」と呼びます。これが、排水処理施設から「産業廃棄物」として搬出される最終形態となります。
さわまる博士の
ワンポイントアドバイス!
汚泥脱水のキモは、いかに「含水率の低い、パラパラした脱水ケーキ」を作れるか、に尽きます。
脱水ケーキの含水率が、例えば85%と80%では、数字の上ではわずか5%の違いに見えますが、処分すべき重量(産廃コスト)は1.3倍以上も変わってくるのです。
脱水機の選定や、その前処理である「汚泥濃縮」、そして凝集剤の選定と添加率の最適化が、排水処理のトータルコストを左右する、非常に重要なノウハウなんですよ。
さらに詳しく知りたい方へ
本日は汚泥脱水について解説しましたが、この工程の基本となる「汚泥」や「汚泥処理」、最終成果物である「脱水ケーキ」、重要な指標である「含水率」、そして使われる薬剤「高分子凝集剤(ポリマー)」といった用語も、併せてご確認いただくことで、より理解が深まります。
よく見られている用語

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