活性炭吸着
工場の排水処理における「活性炭吸着」とは
こんにちは、さわまる博士です。
工場の排水処理において、生物処理(活性汚泥法)だけではどうしても取りきれない「色」や「臭い」、そしてしぶとい有機物(COD)が残ってしまうことがあります。
そんな時に、強力な「吸着力」で水を磨き上げる仕上げの技術が、本日解説する「活性炭吸着(かっせいたんきゅうちゃく)」です。

活性炭吸着とは、どのようなものなのでしょうか?

活性炭吸着とは、ヤシ殻や石炭などを高温で処理して作られた「活性炭」を用い、その表面にある無数の微細な孔(細孔)に、水中の汚濁物質を物理的に取り込んで除去する排水処理技術です。
活性炭の内部には、1gあたりテニスコート数面分にも及ぶ広大な表面積があり、これが強力なフィルターのような役割を果たします。排水処理では、粒状の活性炭を詰め込んだ「吸着塔(ろ過塔)」に水を通すのが一般的です。
排水処理における活性炭吸着の役割
活性炭吸着は、主に生物処理の後の「高度処理(仕上げ)」として、以下のような目的で活用されます。
- 色度・臭気の除去
生物処理では分解しにくい色素成分や、不快な臭いの原因物質を効率よく吸着して取り除きます。 - 難分解性CODの低減
微生物が食べ残した、非常に分解しにくい有機物(COD成分)を吸着し、放流基準値を安定してクリアさせます。 - 有害物質の除去
微量に残存する農薬やトリハロメタン、界面活性剤などの化学物質の除去にも優れた効果を発揮します。
さわまる博士の
ワンポイントアドバイス!
活性炭は非常に強力ですが、吸着できる量には限界があります。吸着能力がいっぱいになり、汚濁物質を素通りさせてしまう状態を「破過(はか)」と呼びます。
破過した活性炭は、新しいものと入れ替えるか、熱を加えて汚れを焼き飛ばす「再生」が必要になります。出口のCODや透視度を定期的にチェックし、破過のサインを見逃さないことが、安定運用の最大のカギなんですよ。
さらに詳しく知りたい方へ
本日は活性炭吸着について解説しましたが、吸着の対象となる「COD」や「色度」、そして活性炭の形態の一つである「ろ材」、吸着後の仕上げとなる「ろ過」といった用語も、併せてご確認いただくことで、より理解が深まります。
よく見られている用語

澤本商事はここまで
最短当日かつ無料で
承ります!
お気軽にご相談ください
