BOD容積負荷

工場の排水処理における「BOD容積負荷」とは

こんにちは、さわまる博士です。
排水処理の曝気槽を設計する際、「どれくらいの大きさ(容積)の水槽があれば、流入してくるBODを処理しきれるか?」を計算する必要があります。小さすぎれば処理が間に合わず、大きすぎれば建設コストや敷地が無駄になります。

この、曝気槽の「容積(サイズ)」と「BOD処理能力」の関係を示す、最も基本的な設計指標が、本日解説する「BOD容積負荷(ビーオーディーようせきふか)」です。

さわまる博士

排水処理における「BOD容積負荷」とは、どのようなものでしょうか?

BOD容積負荷とは、曝気槽の「容積1立方メートル(m3)あたり」、1日にどれだけの量(kg)のBODが流入してくるか、を示した値です。

・BOD容積負荷 = 1日に流入するBOD量 (kg-BOD/day) ÷ 曝気槽容積 (m3)
・単位: kg-BOD / m3・day

この数値は、曝気槽という「処理工場」の、容積あたりの「仕事量」を表しています。

排水処理におけるBOD容積負荷の活用

BOD容積負荷は、排水処理方法の種類を決定したり、既存の設備の能力を評価したりする際に使われます。

  • 処理方式の決定
    例えば、「標準活性汚泥法」のBOD容積負荷は 0.3~0.5 kg-BOD / m3・day 程度、「長時間曝気法」なら 0.15~0.3 程度、と処理方式ごとに目安となる負荷の値が決まっています。
    流入するBOD量と、確保できる敷地面積(建設できる曝気槽の容積)から、どの処理方式を採用すべきかを決定する際の基準となります。
  • 処理能力の評価
    BOD容積負荷が高いほど、小さな曝気槽でたくさんのBODを処理している(=処理効率が高い)ことを意味します。
    ただし、負荷が高すぎると(=高負荷運転)、微生物の処理が追いつかなくなり、処理水質が悪化するリスクも高まります。

さわまる博士の
ワンポイントアドバイス!

よく似た指標に「F/M比(BOD-汚泥負荷)」があります。

「BOD容積負荷」が【水槽の大きさ】に対する負荷(設計指標)であるのに対し、「F/M比」は【微生物の量】に対する負荷(運転管理指標)である、という違いがあります。
実際の排水処理の現場では、設計で決められた「BOD容積負荷」の範囲内で、日々の運転管理指標である「F/M比」を調整しながら運転するんですよ。

さらに詳しく知りたい方へ

本日はBOD容積負荷について解説しましたが、これが深く関係する「BOD」や「曝気槽」、そして対比される管理指標である「F/M比」といった用語も、併せてご確認いただくことで、より理解が深まります。

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