濁度

工場の排水処理における「濁度」とは

こんにちは、さわまる博士です。
排水処理がうまくいっているかどうかを判断する際、処理水が「透明」か「にごっている」かは、最も分かりやすい指標の一つです。この「にごりの度合い」を客観的な数値で表したものが、本日解説する「濁度(だくど)」です。

さわまる博士

排水処理における「濁度」とは、どのようなものでしょうか?

濁度とは、水の「にごり」の程度を表す指標です。水中に浮遊している粘土粒子、プランクトン、微生物(フロックが流出したものなど)、あるいは溶けきれない微細な粒子などが、この「にごり」の原因となります。

測定方法にはいくつかありますが、一般的には「透過光測定法」や「散乱光測定法」が用いられます。水に光を当て、その光がどれだけ遮られるか(透過)、あるいはどれだけ散乱するかを測定し、標準物質(カオリンやホルマジン)と比較して「度」や「mg/L」という単位で表します。

排水処理における濁度の重要性

濁度は、排水処理の放流水質を管理する上で重要な指標となります。

  • 処理水質の評価
    排水処理が正常に機能していれば、沈殿槽やろ過装置でにごりの原因物質(SSなど)が除去されるため、処理水の濁度は低くなります。逆に、濁度が高いということは、沈殿槽での沈降性が悪い(バルキングフロックの解体など)、あるいはろ過装置が正常に機能していない、といったトラブルの発生を示唆しています。
  • SS(浮遊物質量)との関係
    濁度は、水質汚濁指標の一つである「SS(浮遊物質量)」と強い相関関係があることが多いです。SSの測定には時間がかかりますが、濁度計を使えば連続的・リアルタイムに測定できるため、SSの代用指標として排水処理の管理に用いられます。

さわまる博士の
ワンポイントアドバイス!

濁度と似た指標に「透視度」があります。濁度は主に「光の透過・散乱」で測定するのに対し、透視度は「目視でどれだけ深く見通せるか」を測る、より簡易的な指標です。

排水処理の現場では、日常管理として簡易な「透視度」を測りつつ、より正確な管理や記録のために「濁度」を測定する、といった使い分けがされていますよ。

さらに詳しく知りたい方へ

本日は濁度について解説しましたが、この濁りの原因となる「SS(浮遊物質量)」や、関連する指標である「色度」、そして簡易的な測定法である「透視度」といった用語も、併せてご確認いただくことで、より理解が深まります。

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