SV30

工場の排水処理における「SV30」とは

こんにちは、さわまる博士です。
活性汚泥法がうまくいっているかどうかを判断するために、現場では日々様々な水質チェックが行われます。その中でも、最も手軽で重要な指標の一つが、本日解説する「SV30(えすぶいさんじゅう)」です。

さわまる博士

SV30とは、何のことでしょうか?

SV30とは、曝気槽から採取した活性汚泥混合液を1リットルのメスシリンダーに入れ、30分間静置した後に、沈降した汚泥が占める容積の割合(%)のことです。「Sludge Volume 30 minutes」の略称で、日本語では「汚泥沈降率」とも呼ばれます。

なぜSV30を測定する必要があるのですか?

SV30は、活性汚泥の「沈降性」を評価するための指標です。活性汚泥法では、曝気槽で汚れを分解した後、最終沈殿槽で汚泥を沈めてきれいな上澄み水と分離させます。このとき、汚泥がスムーズに沈んでくれないと(沈降性が悪いと)、きれいな水が得られなかったり、汚泥が処理水と一緒に施設外へ流れ出てしまう「キャリーオーバー」の原因となり、排水基準違反に直結します。
SV30を測定することで、最終沈殿槽での汚泥の沈み具合をシミュレーションし、沈降性が良好かどうかを簡単に確認することができるのです。

SV30の管理で重要なこと

  • 定期的な測定と比較
    SV30は日々の変化を追うことに意味があります。毎日決まった時間に測定し、その数値を記録することで、「昨日より10%上がった」といった処理状態の変化の兆候をいち早く掴むことができます。
  • 数値の評価と原因の考察
    一般的にSV30が20~30%程度であれば良好な状態とされます。この数値が90%を超えるような場合は、汚泥がほとんど沈まない「バルキング」という危険な状態です。逆に、10%以下など極端に低い場合は、汚泥がばらばらになっている「解体」という状態を疑う必要があります。施設ごとの「適正範囲」を見つけることが大切です。

さわまる博士の
ワンポイントアドバイス!

SV30は非常に便利な指標ですが、曝気槽のMLSS濃度によって数値が変動するという側面もあります。例えば、MLSSが低い時はSV30も低く出やすくなります。そこで、SV30の値をMLSSの値で割り、汚泥の「かさ高さ」や「締まり具合」をより正確に評価する「SVI(汚泥容量指標)」という指標も併用すると、より高度な運転管理が可能になりますよ。

さらに詳しく知りたい方へ

本日はSV30について解説しましたが、関連する「活性汚泥」「バルキング」「MLSS」「SVI」「キャリーオーバー」といった各用語についても、併せてご確認いただくことで、より理解が深まります。もし、SV30の数値が安定しない、バルキングの兆候が見られるなど、お困りのことがありましたら、いつでも澤本商事にご相談ください。

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