ろ材

工場の排水処理における「ろ材」とは

こんにちは、さわまる博士です。
散水ろ床法のような生物学的排水処理では、主役である微生物たちに、快適な「住処」を提供することが大切です。その微生物たちの住処となる材料が、本日解説する「ろ材(ろざい)」です。

さわまる博士

ろ材とは、何のことでしょうか?

ろ材とは、微生物を付着させて増殖させるために、水槽(ろ床)の中に充填される物質の総称です。ろ材の表面には、微生物の集合体である「生物膜」が形成され、この生物膜が排水中の汚れを分解してくれます。

ろ材に求められる性能

  • 比表面積が大きいこと
    単位体積あたりの表面積が大きいほど、より多くの微生物が住み着くことができ、処理能力が高まります。
  • 空隙率が高いこと
    ろ材とろ材の間の隙間が大きいほど、排水や空気が通りやすくなり、目詰まり(閉塞)が起きにくくなります。
  • 物理的・化学的に安定していること
    長期間、水中で使用しても、劣化したり、有害な物質が溶け出したりしない耐久性が求められます。

ろ材の種類

古くは砕石やコークスなどが使われていましたが、現在では、これらの性能を高いレベルで満たす、プラスチック製の高性能なろ材が主流となっています。リング状やチューブ状など、様々な形状のものがあります。

抗火石などろ材の種類

さわまる博士の
ワンポイントアドバイス!

最近のプラスチック製のろ材は、ただ表面積が広いだけではありません。水の流れを均一に分散させたり、生物膜が剥がれ落ちやすいように設計されていたりと、様々な工夫が凝らされているんですよ。但し、油分や糖分が多いと糸状性細菌の住処になりやすいという注意点もあります。

さらに詳しく知りたい方へ

本日はろ材について解説しましたが、ろ材が活躍する代表的な処理方法である「散水ろ床法」や、そこに形成される「生物膜」といった用語も、併せてご確認いただくことで、より理解が深まります。

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